4月20日の祈祷会の内容です。

祈祷会

祈祷会       民数記15:1~21「死ぬことと生きること」   2022.4.20

 民数記13章~14章は、イスラエルの人々がカデシュ・パルネアまで来て、神への不信仰になって、約束の地に入らなかったことが書かれてありました。そのために、神は20歳以上の者たちを40年間荒れ野でさまよわせるようにさせます。彼らが荒れ野で死に絶えるようにすると宣言されました。しかし、神はそこで話しを終らせることはしませんでした。裁きの後で、すぐに希望の言葉をモーセに語るのです。

 神がモーセに語られたことは、約束の地におけるささげものについてです。1節で「わたしが与える土地にあなたたちが行って住むとき」と、あります。今、イスラエルの人々が持っているのは家畜です。約束の地には作物があります。乳と密の流れる地、小麦やぶどうが実る地です。あなたがたは神に何かをささげたいと思った時には、動物だけではなく、これからの収穫物も添えて、ささげなさいといっているのです。この神の言葉が、まだ荒れ野にいるイスラエルの人々に語られています。イスラエルの人々は今、40年間、荒れ野でさまよわなければならないと告げされたばかりです。神はこの死の宣告を告げた後で、命あふれる約束をしてくださっています。あなたがたは40年間に荒れ野で死に絶えるであろう。しかし、あなた方の新しい世代が継いでいくことになると。

 民数記全体を通して、世代交代を見ることができます。最初の10章において、神は様々な教えによって、イスラエルの人々が旅をすることができるように整えてくださいました。11章から20章までは、イスラエルの人々はいろいろなことに失敗をして、荒れ野で死に絶えなければならないことが書かれてあります。しかし、21章からは、イスラエルの人々の次の世代が、約束の地に向うために、敵と戦って勝利していく場面をみていくことになります。

ここから、今日の内容に入っていきますが、イスラエルの人々は、動物をささげるとき、穀物とぶどう酒を添えました。ささげものが特別の誓願、あるいは随意のささげものとなっています。これは、本人の自由な意志によるささげものであるということです。焼き尽くすささげものや和解のささげものです。

 家畜1頭ごとに、決められた量をささげます。

子羊1頭、オリーブ油4分の1ヒンを混ぜた小麦粉10分の1エファ、ぶどう酒4分の1ヒン

雄羊1頭、オリーブ油3分の1ヒンを混ぜた小麦粉10分の2エファ、ぶどう酒3分の1ヒン

若い牛1頭、オリーブ油2分の1ヒンを混ぜた小麦粉10分の3エファ、ぶどう酒2分の1ヒン

 イスラエルの人々が、このようにささげることになります。更に、寄留する人々も同じように神にささげることができます。それも、イスラエルの人々と同じ定めになっています。イスラエルの人々は神の民だから、寄留する人々は退かなければならないという考えはここにはありません。むしろ、「あなたによって諸国の民は祝福される」というアブラハムに告げた神は、寄留者にもイスラエルの人々に与えられる祝福を与えようとしています。

 約束の地で得た収穫物は、家畜をささげるときに添えるだけではなく、その初物を供えました。神はいつも初物を人々に求められます。初めに生まれたもの、初子は神のものです。残りのものではなく、自分にとって最も大切なものをささげるのです。これらのささげものは誓願のささげものです。自分から喜んで、神にささげたいと思ってささげたものです。私たちは、神のみ言葉を聞き、神を賛美し感謝するときに、喜んで自分が大切にしているものをささげたいと思うのです。

 日曜日にイースターの礼拝を守りました。一人の姉妹の洗礼式を行うことができましたことを、心から神に感謝しました。イエス・キリストが十字架で死んで、墓に葬られ、3日目に復活してくださいました。洗礼式もこの流れにあります。私たちもキリストと共に十字架につけられ死んだのです。そして、3日目によみがえられたように、私たちも信仰によって、よみがえるのです。大きな流れで考えてみますと次のようにいうことができると思います。イスラエルの人々はその罪によって、荒れ野で死にました。しかし、次の世代が、約束の地に入っていくことができるのです。つまり、イスラエルの人々は罪によって死に、約束の地に行くことができたのです。ここに神の救いの業を見ることができます。この民数記の内容は、神の裁きと救いを見ることができる、とても大切な内容だということです。やがて、行われるイエス・キリストを通しての救いの出来事につながっていくのです。

祈り 神よ。あなたに祈る時を与えてくださり、ありがとうございます。民数記の学びを通して、神の救いの出来事を知ることができました。民数記が、イエス・キリストの十字架の救いにつながっているのです。ありがとうございます。私たちは、あなたの救いの業を正しく知ることができますように、あなたからの知恵を与えてください。この願いを、イエス様のお名前によって。祈ります。アーメン。

皆さまの祈り「                           」アーメン。

共に祈ってくださり、ありがとうございます。(横山厚志)

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