6月25日の祈祷会の内容です。

祈祷会

祈祷会    サムエル記上14:1~23「サウルの息子ヨナタンの行動」  2025.6.25

 サウル王がイスラエルの王となって、2年目のことです。サウル王はイスラエルの中から3000人を選んで戦士としました。そのうちに2000人を自分のもとに、残りの1000人を息子ヨナタンのもとに置くのです。ヨナタンは単独行動で、ゲパに配置されていたペリシテ人の守備隊を打ち破りました。そのことがきっかけとして、ペリシテ人はイスラエルを憎むようになって、ペリシテ人はイスラエルと戦うために集結します。戦車3万、騎兵6000、兵士は海辺の砂のように多かったのです。イスラエルの人々は自分たちが苦境に陥っていると感じ、洞窟、岩の裂け目、岩陰、穴蔵、井戸などに身を隠しました。また、ヨルダン川を渡って、逃げて行く者もいました。しかし、サウル王はギルガルに踏みとどまり、戦う準備をしていきます。しかし、従う兵は皆、サウル王の後ろでおののいていました。サウル王はサムエルが到着するのを持ち望んでいました。7日間待ったのです。だが、サムエルは来ませんでした。兵はサウルのもとから散り始めていくのです。サウルはそこで、本来なら祭司がする焼き尽くすささげものをささげてしまったのです。神の保護を求めたということです。その時に、サムエルが到着したのです。

 サムエルはサウルが焼き尽くすささげものをささげたことに怒り、「あなたは愚かなことをした。神の戒めを破ったあなたの王権は続かない。神は御心に適う人を求めて、その人をご自分の民の指導者として立てられる」といいます。サムエルはその場から立ち上がり、帰ってしまいました。サウルは自分のもとにいる兵士の数を数えました。600人になっていました。ペリシテ人はサウルが率いるイスラエルと戦うために出てきました。戦う前に、イスラエルの兵士の中で剣や槍を持っているのはサウルとヨナタンだけだったとあります。イスラエルの人々は剣や槍を作ることができなかったのです。実際はどのように戦っていったのでしょうか。

 今日の14章の最初には、ヨナタンの勇気ある行動が出てきます。イスラエルとペリシテ人が戦う前に、ヨナタンは従卒を連れて、ペリシテ人の先陣を襲う計画を立てます。そのことは父サウルには話していませんでした。サウルのもとには祭司アヒヤがいました。ヨナタンがペリシテ人の先陣の方に渡って行こうとした場所は、切り立った岩がありました。ヨナタンはその厳しい場所に向かって行きます。ヨナタンは一緒にいる従卒に「さあ、ペリシテ人の先陣に行こう。主が我々2人のために計らってくださるに違いない。主が勝利を得られるために、兵の数の多少は問題ではない」といいます。従卒は「行きましょう。私はあなたと一心一体です」と答えます。ヨナタンは「よし、行って、我々の姿を見せよう。その時に、彼らが、お前たちにところに着くまでじっとしていろというなら、そこに立ち止まり、登って行くのはよそう。もし、登って来いといえば、登って行くことにしよう。それは、主が彼らを我々の手に渡してくださるしるしだといいます。これをどのように神の導きと感じたのでしょうか。謎です。

 このようにして、ヨナタンたちはペリシテ人の先陣に姿を見せます。ペリシテ人は「あそこにヘブライ人がいるぞ。身を隠していた穴から出て来たのだ」といいます。先人の兵士たちは「登って来い。思い知らせてやろう」とヨナタンたちに呼ばわります。ヨナタンは「私に続いて登って来い。主が彼らをイスラエルの手に渡してくださるのだ」といい、ヨナタンは両手両足を使ってよじ登り、従卒も後を続きました。ペリシテ人たちはヨナタンと従卒の前に倒れます。打ち取った数は20人でした。そして、その時に大地震が起るのです。

 サウルのもとにいる見張りは、ペリシテ人の群れが動揺し、右往左往しているのに気づきました。サウルは、その時に、ヨナタンと従卒が行動していることに気づきます。サウルは一度、祭司を通して、神の箱を用意するようにいいますが、ペリシテ軍の陣営が動揺しているのを見て、すぐにサウルとその兵士たちは戦場に出て行きます。そこでは、剣を持った敵が同士討ちをし、大混乱に陥っていました。それまでペリシテ側につき、彼らを共に上って来て、陣営に加わっていたヘブライ人も転じて、サウルやヨナタンについているイスラエル軍に加わっていきます。また、エフライムの山地に身を隠していたイスラエルの兵士も皆、ペリシテ軍が逃げ始めたと聞くと、戦いに加わってペリシテ軍を追って行きました。こうして主はこの日、イスラエルを救われたのです。

 ここまで、ヨナタンとその従卒の活躍を見てきました。13:3で、ヨナタンはゲパに配置されたペリシテの守備隊を打ち破っています。それが、イスラエルがペリシテ軍と戦うきっかけとなりました。イスラエルの兵士の数3000人、敵ペリシテ軍の戦力、戦車3万、騎兵6000、兵士は海辺の砂のように多かったのです。ペリシテ軍の圧倒的な戦力です。それでも、ヨナタンは恐れることを知りません。14章で、ヨナタンは仲間の従卒と2人だけで、ペリシテ軍の先陣に襲い掛かって行きます。それは無謀という感じですが、神への信仰が強くあったことが分かります。14:6で「主が我々2人のために計らってくださるに違いない。主が勝利を得られるために、兵の数の多少は問題ではない」といっています。切り立った岩を上って行き、戦っていくのです。また、敵に自分たちの姿を見せて、敵が「登って来い」といえば、登って行くことにしよう。それは、主が彼らを我々の手に渡してくださるしるしだ」と確信を持って戦って行きます。そして、神によって大きな地震が起って、ペリシテ軍は恐怖に襲われ、動揺し、右往左往していきます。剣を持った敵が同士討ちをして大混乱に陥って行きました。ペリシテ軍が大混乱しているのを見たサウルや他の兵士が後に続くのです。イスラエルの勝利となっていきます。

 ヨナタンの神への信仰が、そして行動が大きな敵であるペリシテ軍に対してのイスラエルの勝利をもたらします。このようなヨナタンの神への信仰を、私たちはどのように受け止めることができるでしょうか。私たちの日常生活の中で、どのように生かしていくことができるのでしょうか。

祈り 神よ、聖書の学びと祈りの時を与えてくださり、ありがとうございました。ヨナタンの勇気ある行動を見てきました。これは戦いへの勝利ということですが、このヨナタンの神への信仰を、私たちの日常生活の中で、どのように受け取ることができるのでしょうか。私たちの信仰を深めてください。この願いをイエス様のお名前によって祈ります。アーメン。

皆様の祈り「                               」アーメン。

共に祈ってくださり、ありがとうございます。(横山厚志)

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