祈祷会 サムエル記下15:24~37「エルサレムから逃げるダビデ」 2026.6.17
ダビデはユダとイスラエルの王となりました。ダビデの生涯によって順調な日々が続いていました。その時に、ダビデとバテ・シェバ事件によって、ダビデの環境は悪くなっていきます。神は預言者ナタンを通してダビデの罪を指摘し、ダビデの家では剣が絶えないこと、家族間で様々な困難が起ると預言されました。その預言がすぐに実現していくのです。ダビデの子アムノンは同じダビデの子アブサロムの妹タマルを辱めてしまいました。怒ったアブサロムは2年後に、アムノンを殺してしまい、エルサレムからゲシュルに逃げてしまいます。アブサロムは3年間、ゲシュルに留まっていましたが、ダビデ軍の将軍ヨアブの策略によってエルサレムに戻って来ることができました。しかし、ダビデに会うことは許されませんでした。そのような状態が2年間続いたのです。アブサロムは非常な手を使って、ヨアブを呼び、ダビデに会うことができました。
アブサロムは、この7年間、ダビデに対する不信感が深まっていきました。15章に入って、アブサロムはダビデに対する反逆を実行していきます。まず、アブサロムは戦車と馬、並びに50人の護衛兵を整えます。また、朝早く起き、城門への道の傍らに立ち、争いがあり、王に裁定を求めに来る者を誰かれなく呼び止めて、その出身地を尋ね、イスラエルの諸部族に属すると分かると、アブサロムはその人に「いいか。お前の訴えは正しいし、弁護できる。だが、あの王の下では聞いてくれる者はいない」更に「わたしがこの地の裁き人であれば、争い事や申し立てのある者を皆、正当に裁いてやれるのに」といいました。また、アブサロムに近づいて礼をする者があれば、手を差し伸べて彼を抱き、口づけをします。アブサロムは王に裁定を求めてやって来るイスラエル人のすべてにこのようにふるまい、イスラエル人の心を盗み取ったのです。40歳になった年の終りにアブサロムはダビデに「主への請願を果たすために、ヘブロンに行かせてください。わたしはゲシュルにいた時に、もし主がわたしをエルサレムに連れ戻してくださるなら、主に仕えます、と請願しました」と願うのです。ダビデは承知し、アブサロムはヘブロンに行きます。
アブサロムはイスラエルの全部族に密使を送り、角笛を合図に「アブサロムがヘブロンで王となった」ということになるようにしました。ダビデに対する完全な反逆です、ダビデの顧問であるアヒトエルが裏切ってアブサロムにつくことになりました。アブサロムのもとには多くの人々が集まって来ました。イスラエルの人々の心がアブサロムに移っているという知らせがダビデのもとに届き、ダビデは家臣全員に「直ちに逃れよう。アブサロムを避けなくてはいけない。急がなければアブサロムと戦うことになり、危害が加えられ、この都は剣にかけられる」といいます。家臣たちもダビデに従い、エルサレムから逃げて行くことになります。ダビデと家臣たちが逃げて行く時に、外国人たちはダビデに忠誠を使い、一緒に逃げて行くことになります。逃げて行く中で、その地全体が大声をあげて泣く中を、兵士全員が通って行きました。ダビデも家臣たちも荒れ野に向かう道を進んでいくのです。
・15:24~29、ツァドク、アビアタルと神の箱
ツァドクをはじめレビ人全員が神の契約の箱を担いでおり、兵士全員がエルサレムを去るまで神の箱を降ろしていました。アビアタルも来ていました。ダビデはツァドクに「神の箱はエルサレムに戻しなさい。わたしが主の御心に適うのであれば、主はわたしを連れ戻し、神の箱とその住む所を見せてくださるであろう。主がわたしを愛さないといわれる時は、どうかその良いと思われることをわたしに対してなさるように」といいます。ここでは、自分の判断ではなく、神の判断に身を委ねています。ダビデの神への信仰をみることができます。ダビデは祭司ツァドクに「どうか、エルサレムに戻ってもらいたい。息子のアヒマアツとアビアタルの息子ヨナタン、この2人の若者を連れて帰りなさい。わたしはあなたたちからの知らせを受けるまで、荒れ野の渡し場で待っている」といいます。ツァドクとアビアタルは神の箱共にエルサレムに戻り、そこに留まります。
・15:30~37、ダビデとフシャイ
ダビデは頭を覆い、はだしでオリーブ山の坂道を泣きながら上って行きました。同行した兵士たちも皆、それぞれ頭を覆い、泣きながら上って行くのです。アヒトフェルがアブサロムの陰謀に加わったことを知ったダビデは、「主よ、アヒトフェルの助言を愚かのものにしてください」と祈るのです。神を礼拝する頂上の場所に着くと、フシャイがダビデを迎えます。フシャイは上着が裂け、頭は土をかぶっていました。ダビデは「わたしと一緒に来てくれてもわたしの重荷になるだけだ。都に戻って、アブサロムに、王よ。わたしはあなたの僕ですといってくれ。お前はわたしのためにアヒトフェルの助言を覆すことができる。都には祭司ツァドクとアビアタルもいて、お前と共に行動する。王宮で耳にすることはすべて、祭司ツァドクとアビアタルに伝えて欲しい。また、そこには2人の息子も共にいる。ツァドクの息子アヒマアツとアビアタルの息子ヨナタンだ。耳にすることは何でもこの2人を通して、わたしのもとに伝えるようにしてくれ」と頼みます。こうして、ダビデの友フシャイは都に入りました。アブサロムもエルサレムに入城するのです。
ダビデは息子アブサロムの反逆に対して、エルサレムでの対決を避けるために、自分と家臣全員を連れて逃げて行きます。ダビデは複雑な思いを持って、行動していくのです。神の箱をそのまま残すことにより、すべてのことを主に委ねようとしています。その一方で、祭司たちやフシャイを残して、エルサレムでのアブサロムの行動のすべてを知らせるように手配しています。ダビデは感情的に動いているようでも、しっかりとした判断をしていることが分かります。ダビデに次から次に襲ってくる試練は何を意味するのでしょうか。ダビデが味わう苦しみは、私たちが味わう苦しみでもあります。私たち人間は苦しみを避けることができません。この苦しみを通して、どのように神を向き合うことができるのかが分かってくるのです。
祈り 神よ、聖書の学びと祈りの時を与えてくださり、ありがとうございます。ダビデを襲う試練をみてきました。自分の息子が自分に剣を向けようとしている。どうしてと思う気持ちをあるでしょうが、その現実の中で、どのように受け止めることができるのでしょうか。ダビデの歩みを通して、神との向き合い方を学ぶことができます。私たちも自分の苦しみの中で、あなたとどう向き合えばいいのか教えてください。この願いを、イエス様のお名前によって祈ります。アーメン。
皆様の祈り「 」アーメン。
共に祈ってくださり、ありがとうございました。(横山厚志)


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