祈祷会 サムエル記下16章「アブサロムから逃げるダビデ」 2026.6.24
ダビデはユダとイスラエルの王となりました。ダビデ王としての歩みは順調そうな歩みに見えました。しかし、ダビデとバテ・シェバ事件より、ダビデの人生には暗雲が漂っていくようになっていきます。神は預言者ナタンをダビデのもとに遣わして、ダビデの罪を指摘すると共に、今後、ダビデに起ることを預言しています。剣はとこしえにダビデの家から離れないこと、ダビデの家の中から悪を起す者が現れること、ダビデの目の前で妻たちを取り上げ、ダビデの隣人に与えること、彼は太陽の下でダビデの妻たちと床を共にするということです。
まず、ダビデの子アムノンが同じダビデの子アブサロムの妹タマルを辱めたこと、そのために、アブサロムが2年後に、アムノンを殺してしまうのです。アムノンはエルサレムからゲシュルに逃げました。3年後、ヨアブの働きもあって、アブサロムはゲシュルからエルサレムに戻ることはできましたが、ダビデに会うことは許されませんでした。アブサロムがエルサレムに戻ってから2年間は、ダビデに会うことができませんでしたが、アブサロムはヨアブの畑に火を放つことによって、ヨアブを呼び、ダビデに会うことができるように計らってもらいました。タマル事件から7年の時が流れていきました。その間にアブサロムは父ダビデに対する反逆の思いが強くなっていったようです。
アブサロムが40歳になった時に、ヘブロンに行き王となって、はっきりとダビデに対する反逆になっていきました。ヘブロンでアブサロムが王となったこと知ったダビデは、家臣と共にエルサレムから逃げて行くのです。ダビデは王宮を守らせるために10人の側女を残すのです。ダビデと家臣がエルサレムを出て行く時に、クレタ人、ペリティ人、ガドからダビデに従って来た600人のペリシテ人が一緒に従います。祭司であるツァドクとアビアタルが神の箱と共にエルサレムに残るようにダビデは命じます。また、2人の息子もエルサレムで起ったことをダビデに知らせるために残って行きます。ダビデに仕えるアヒトエルが裏切ってアブサロムについたことも知らされました。ダビデは頭に覆い、はだしでオリーブ山の坂道を泣きながら上って行きました。同行した家臣たちも皆、それぞれが頭を覆い、泣きながら上って行くのです。神を礼拝する場所につくとフシャィがダビデを迎えます。フシャィは上着が裂け、頭に土をかぶっていました。ダビデはフシャィにエルサレムに戻るように、そして、アブサロムに忠誠を誓い、従うように命じます。そして、エルサレムで起ることをすべて、祭司の息子たちに伝えるように命じます。息子たちはダビデに伝えるようになっていくのです。フシャイはダビデのスパイということです。
・16:4、ダビデとフシャイ
ダビデが山頂を少し下った時、メフィボシェトの従者ツィバが、ダビデを迎えました。彼は2頭の鞍を置いたろばに、200個のパン、100房の干しぶどう、100個の夏の果物、ぶどう酒1袋を積んでいました。ツィバは、ろばは王様の家族用の乗用に、パンと夏の果物は従者の食用に、ぶどう酒は荒れ野で疲れた者の飲用に持参したといいます。ダビデとその家臣たちにはとても助かったと思います。ダビデはツィバに「お前の主人の息子メフィボシェトはどこにいるのか」と尋ねますと、ツィバは「エルサレムに留まっています。イスラエルの家は今日、父の王座をわたしに返すと申していました」と答えました。つまり、ツィバは、ダビデに、サウルの子ヨナタンの子メフィボシェトは、エルサレムで王になるといっていたということです。ダビデはツィバにだまされたことになります。それを知らず、ダビデはツィバに「それなら、メフィボシェトに属する物はすべてお前にものにしてよろしい」と伝えます。ツィバはダビデにお礼をいいます。
・16:5~14、ダビデとシムイ
ダビデがバフリムにさしかかると、そこからサウル家の一族の出で、名前をシムイという男が呪いながら出て来て、兵士、勇士がダビデの左右をすべて固めているにも関わらず、ダビデと家臣たち皆に、石を投げつけ、「出て行け。出て行け。流血の罪を犯した男、サウル家のすべての血を流して王位を奪ったお前に、主は報復なさる。主がお前の息子アブサロムに王位を渡されるのだ」と呪います。アビシャイはダビデに「なぜあの死んだ犬に王を呪わせておかれるのですか。行かせてください。首を切り落としてやります」といいます。ダビデは「ほうっておいてくれ。主がダビデを呪えとお命じになったのであろう。わたしの身から出た子がわたしの命を狙っている。主がわたしの苦しみを御覧になり、今日の彼の呪いに代えて幸いを返してくださるかもしれない」といいました。
・16:15~23、アヒトエルとフシャイ
アブサロムはイスラエル人の兵士を全員率いてエルサレムに入城し、アヒトエルも共にいました。ダビデの友フシャイはアブサロムのもとに来て、「王様万歳。王様万歳」と向かっていいました。アブサロムは「お前の友に対する忠実はそのようなものか。なぜ、お前は共について行かなかったのか」というと、フシャイは「いいえ。主とここにいる兵士とイスラエルの全員が選んだ方にわたしは従い、その方と共に留まります」と答えます。アブサロムはフシャイを信用します。
アブサロムはアヒトエルに「どのようにすべきか、策を練ってくれ」と命じます。アヒトエルは「父上の側女たちのところにお入りになるのがよいでしょう。父上は王宮を守らせるために側女を残しておられます。あなたがあえて、父上の憎悪の的となられたと全イスラエルが聞けば、あなたについている者はすべて、奮い立つでしょう」といいます。アブサロムのために、屋上に天幕が張られ、全イスラエルの注目の中で、アブサロムはダビデの側女たちのところに入りました。これは、以前に、ナタンがダビデに告げた「ダビデの目の前で妻たちを取り上げ、ダビデの隣人に与えること、彼は太陽の下でダビデの妻たちと床を共にする」ということです。この後、アブサロムはダビデ軍と戦うことになります。その結果としてアブサロムは戦死します。アブサロムの死を知ったダビデは心から悲しんでいくのです。ダビデを襲う悲劇は、繰り返しダビデに迫って来ます。ダビデはその悲劇にどのように向き合っていくのでしょうか。
祈り 神よ、聖書の学びと祈りの時を与えてくださり、ありがとうございました。ダビデに来る次から次へと苦しみがやって来ます。ダビデ自身が犯した罪から、罪が大きくなり、苦しみも倍になり、襲って来ます。ダビデはその苦しみとどのように向き合おうとするのでしょうか。その先にある神への信仰をどのようにみていくのでしょうか。ダビデの歩みを通して、自分の歩みと重ねてみることができますように導いてください。この願いを、イエス様のお名前によって祈ります。アーメン。
皆様の祈り「 」アーメン。
共に祈ってくださり、ありがとうございました。(横山厚志)


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