祈祷会 サムエル記下17:17~29「ダビデを助ける者」 2026.7.8
ダビデはユダとイスラエルの王となりました。政治的に軍事的に優れた王ということができます。しかし、家庭内では次々と苦しい場面が起って来ます。ウリヤの妻バト・シェバとの間に起った罪から、自分の子であるアムノンが同じダビデの子アブサロムの妹タマルを辱めたこと、その結果としてアブサロムがアムノンを殺したこと。アブサロムは遠くゲシュルに逃げました。やがて、ヨアブの働きで、ゲシュルからエルサレムに戻ることはできましたが、ダビデに会うことは許されませんでした。やがて、アブサロムはダビデと会うことはできました。この間にアブサロムは父ダビデに対する不信感と対抗心が膨らんできていました。そしてついに反逆という手段を取ることになります。
ヘブロンで、アブサロムはイスラエルの王となる宣言をしました。それは、ダビデ王に対するはっきりとした反逆行為です。アブサロムが王となったことを知ったダビデは、アブサロムとの戦いを避けるために、エルサレムを家来と共に逃げて行きます。この間にもいろいろな人間模様が展開されています。ダビデにはいろいろな意味で知恵者がいたようです。その人はアヒトフェルとフシャイです。アヒトフェルはダビデを裏切って、アブサロム側につきます。フシャイはダビデに頼まれて、エルサレムに残ります。
アブサロムとイスラエルの兵士たちがエルサレムに入城します。アヒトフェルも一緒です。アブサロムはアヒトフェルに今後の歩みを聞きました。するとアヒトフェルは、エルサレムの王宮を守っているダビデの側女たちと関係を持つことがいいといいました。その言葉を受けて、アブサロムはダビデの側女たちと関係を持ちます。次に、アヒトフェルはアブサロムに「12000人の兵士を自分の選ばせてください。今夜のうちに出発してダビデを追跡し、疲れているダビデを急襲し、討ち取ります。そうして兵士全員をアブサロムのもとに連れ戻します」と提案します。アヒトエルの提案は、アブサロムにも長老たちにも正しいものと映ったのです。しかし、アブサロムは少し不安があったのでしょう。もう1人の知恵者フシャイにも問うのです。フシャイは答えて、「アヒトエルの提案はよくない。ダビデとその兵は勇敢である。失敗するといい、まず、アブサロムのもとに全イスラエルを集結させること、そしてアブサロム自身が率いて、ダビデとその兵に立ち向かうがよい」といいました。結果として、アヒトエルの提案は退けられ、フシャイの提案が採用されることとなったのです。
フシャイはアブサロムがアヒトエルの提案か自分の提案かが採用されたのか分からない段階で、すぐにアヒトエルの提案が採用されたと仮定して行動します。フシャイは祭司たちに「アヒトフェルと自分の提案したことを告げ、急いで、使者をダビデに送り、荒れ野の渡し場で夜を過ごしてはいけない。すぐに渡ってしまうように。そうしなければダビデとダビデに従う兵士が全滅することのないよう」と告げています。
そして、今日の聖書の箇所です。祭司の子ヨナタンとアヒマアツは、エルサレムに入ってはならないとエン・ロゲルに留まっていました。使いの女性が行って2人に知らせ、彼らがダビデに伝えに行くことにしました。ところが、1人の若者が彼らを見て、アブサロムに告げたのです。彼らは急いで立ち去り、バフリムのある男性の家に入って行きました。その家の内庭に井戸がありました。2人はその中に降り、その家の妻が井戸の上に覆いをかけ、その上に脱穀した麦を広げました。何も気づかれることはなかったのです。アブサロムの部下がその家の妻のところに来て、「アヒノアツとヨナタンはどこにいる」と聞きました。妻が「ここを通り過ぎて川の方へ行きました」というと、彼らは捜しに行き、発見できずにエルサレムに戻ったのです。彼らが去った後、2人は井戸から出て、ダビデのもとに行き、「直ちに川を渡ってください。アヒトフェルはあなたたちを討つために、すぐに急襲する」と提案しましたと告げます。ダビデは同行する兵士たち全員と共に、直ちにヨルダン川を渡ったのです。
ここで聖書はアヒトフェルの死を告げています。アヒトフェルは自分の提案が実行されなかったことを知ると、家に帰って、家の中を整え、首をつって死に、先祖の墓に葬られたのです。
ダビデはマハナイムに着きました。アブサロムと彼に従うイスラエルの兵は皆、共にヨルダン川を渡りました。アブサロムはヨアブの代わりにアマサを軍の司令官に任命します。アマサの母はヨアブの母と姉妹でした。関係の深い2人がそれぞれに戦うことになっていくのです。ダビデとその兵士たちは、荒れ野で飢え、疲れ、渇いていたのです。そのダビデとその兵士たちを助ける者が現れます。ラバ出身のアンモン人ナハシュの子ショビ、ロ・デバル出身のアミエルの子マキル、ロゲリム出身ギレアド人バルジライです。彼らは、寝具、たらい、陶器、小麦、大麦、麦粉、炒り麦、豆、レンズ豆、炒り麦、蜂蜜、凝乳、羊、チーズを食糧としてダビデとその兵士たちに差し出しています。まもなく、ダビデとアブサロムは戦うことになります。父と子の争いが、ユダとイスラエルの戦いとなっていくのです。
結果として、ダビデが勝利し、アブサロムは敗北していきます。それは「アブサロムに災いがくだることを主が定められたからである」(17:14)とありますように、神の導きがあったことを書いています。仮に、アヒトフェルの提案が採用されて、フシャイがダビデに告げようとして、ヨナタンとアヒノマツをその家の妻が助けなかったら、ダビデがヨルダン川を渡っていなかったら、いったい、どうなっていたのか分かりません。私たちの人生にも、いろいろなことが起って来ます。あの時に、これがなかったらということがあったと思います。人の人生の歩みの不思議さを思います。神の導きをどのように考えることができるでしょうか。
祈り 神よ、聖書の学びと祈りの時を与えてくださり、ありがとうございました。ダビデがアブサロムから逃げている場面を見てきました。ダビデには辛い場面でしたが、次々にダビデを助ける者が現れます。その助けによって、ダビデの生涯は続くことになります。神はダビデを愛されたのでしょう。では、アブサロムはいったい、どのような歩みと受け止めることができるのでしょうか。私たちには分からない部分が多くあります。それでも、神の導きを信じて歩んでいきたいと願います。この願いを、イエス様のお名前によって祈ります。アーメン。
皆様の祈り「 」アーメン。
共に祈ってくださり、ありがとうございました。(横山厚志)


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