祈祷会 レビ記14:33~57「家屋に生じるカビについて」 2021.8.18
神はアロンに命じました。「あなたたちのなすべきことは、聖と俗、清いものと汚れたものを区別すること」と。その流れで、レビ記11章では、食べてよい生き物と食べてはならない生き物を区別されています。レビ記12章では、出産に関すること、男の子が生まれた場合、女の子が生まれた場合があります。レビ記13章~14章では、皮膚病について書いてあります。どのような皮膚病の症状が出ていれば汚れているかです。また衣服がカビている場合も書かれてありました。そして皮膚病が回復した時に、祭司はどのように回復した人を清めていくかが指示されています。
そして、今日のレビ記14:33~57ですが、神はモーセとアロンに命じています。この内容は、イスラエルの人々がやがて約束の地に入り、与えられた所有地で、定住してからのものです。つまり、先の話になるということです。それぞれが与えられた土地で家屋を建てて住むようになります。すると、家屋にカビが生じた場合、どのように処置するかです。イスラエルの人々にとって、自分の体に出る皮膚病、衣服や家屋に出るカビについても、汚れたものとして考えられていたのです。
まず、家の所有者が祭司に「カビらしいものがわたしの家屋に生じました」と報告します。祭司はカビの状態を見る前に、その家屋の中にある家具などをすべて屋外に出すようにいいます。そしてから祭司は家屋の入り、カビの状態を見ます。家屋の壁に青カビか赤カビが生じており、壁の内部まで及んでいる場合は、祭司は家から出て、家屋を1週間封鎖します。7日後、祭司は家屋を見ます。カビが広がっている場合は、カビが生じている部分の石材を抜き取り、町の外にある汚れた場所に捨てさせます。家屋の内側から削り取らせます。削り取ったしっくいを町の外に捨てさせ、別の石材を取って元の石材の代わりに入れさせ、別のしっくいで家屋の内部を塗らせます。
しかし、その後でも再びカビが生じて家屋に広がるならば、それは悪性のカビとなります。家屋は完全に汚れたものとなります。それを打ち壊し、家屋のすべてを町の外の汚れた場所に捨てます。家屋の封鎖機関に、この家屋に入った者はすべて、夕方まで汚れています。また、この家屋で寝たり、食べたりした者は衣服を水洗いしなければなりません。
家屋をしっくいで塗り替えた後、祭司が見に来て、家屋にカビが広がっていなければ、祭司はその家屋が清いと宣言します。カビは治まりました。そして、家屋を清めるために、家屋の持ち主は、二羽の鳥、杉の枝、緋糸、ヒソプを用意します。まず、新鮮な水を満たした土器の上に鳥の一羽を殺します。次に、杉の枝、ヒソプ、緋糸、もう一羽の生きている鳥を取って来て、先に殺した鳥の血と新鮮な水に浸し、家屋の七度振りまきます。その後、祭司は生きている鳥を町の外の野に放ちます。このようにして家屋のための贖いの儀式を行いますと、家は清められるのです。
レビ記13章~14章は、振り返ると、あらゆる重い皮膚病、白癬、衣服と家屋のカビ、湿疹、斑点、疱疹に関する汚れと清めの宣告の指示になります。繰り返しになりますが、イスラエルの人々にとって、人の体にできる皮膚病、衣服や家屋にできるカビは汚れたものと考えられていました。皮膚病が治り、カビが消えれば、清いものとして、祭司の指示によって、回復されるのです。イスラエルの人々の当時の日常生活の中で、神の指示として、祭司が清いものと汚れたものと分けること、一度、汚れたものとされたものが、どのようにして清いものとされていくのかを見てきました。そこには罪の贖いが求められています。羊や鳩などが使われて、清められていくのです。
それがやがて、新約聖書にいき、イエス・キリストによる完全な罪の赦しにつながっていきます。イエス・キリストの十字架の血によって、汚れたものが完全に清いものと変えられていきます。
祈り 神よ。祈り時を与えてくださり、ありがとうございます。イスラエルの人々の日常生活の中で起ってくるいろいろなことを知ることができました。聖と俗、清いものと汚れたもの、これらを区別することによって、人間の罪とその贖いについて、知ることができました。それがやがて、イエス・キリストの十字架につながっていくことを改めて、確認をすることができました。感謝します。この感謝を、イエス様のお名前によって、祈ります。アーメン。
皆様の祈り「 」アーメン。
一緒に祈ってくださり、感謝します。(横山厚志)
コメント