3月19日の礼拝の内容です。

礼拝

3月19日の礼拝の内容です。讃美歌は、211(1)361(1)458(1)26です。

礼拝説教         使徒1:3~5「聖霊が授けられる」    2023.3.19

 3月の第3日曜日を迎えました。1週間の初めの日曜日に、このように神を礼拝することができますことを心から神に感謝したいと思います。神のみ言葉によって、私たちの1週間の歩みがより豊かになりますように祈ります。

 今年のイースターは、4月9日です。4月の第2日曜日です。今から3年前のイースターも4月第2日曜日でした。4月12日でした。この日から、新型コロナウィルス感染症のために、教会の礼拝を休止してYouTubeによる配信を始めました。瀬戸永泉教会のYouTubeチャンネルにいきますと、その時の礼拝を見ることができます。礼拝に来ないでください。自宅でそれぞれに祈ってくださいということを皆さんに伝えたことを思い出しています。今まで経験したことのないことで不安でした。日曜日に、教会に来ないでくださいと牧師がいうこと、それはそれまでの常識では考えられませんでした。それをしなければならなかったのです。先を見ることができず、不安しかありませんでした。とにかくできることをと思って、スマホで礼拝を録画して、すぐにYouTubeにチャンネルをつくりアップしました。メールアドレスを確認し、メールで説教原稿や祈祷会の原稿を送りました。それができない方には、印刷して届けました。そのことは今も継続しています。礼拝のオンライン配信というの当たり前になっています。

 4月から、元の礼拝の形にできるだけ戻そうと考えています。交読詩編の復活、讃美歌も前節歌う、聖餐式には使徒信条だけを告白していましたが、日本基督教団信仰告白に戻します。思えば、聖餐式もできない日々が続きました。新型コロナウィルスは、私たちの教会の活動を大きく変えたということができると思います。教会で、礼拝を守る、祈祷会に参加すること、それが当たり前ではないことを、改めて、私たちに教えてくれました。今日も、このような形で礼拝を守ることができることは、当たり前にことではないことを覚えたいと思います。そして、教会で礼拝を守ることができることは、本当に感謝なことです。いろいろな事情で、教会の礼拝に参加することのできない人もおります。そのような人が、オンライン配信を通して、自宅で礼拝を守ることができることもうれしいことです。説教の内容は、そのまま残していますので、自分の都合のいい時に、見ることができるようにしています。

 先週から使徒言行録を読み始めました。復活されたイエス様が、11人の弟子たちに大宣教命令を出しました。それを受けて、弟子たちがイエス・キリストの福音を語っていく、その様子を、使徒言行録は書いています。復活されたイエス様が、弟子たちに会われました。40日間、地上に留まって行動されています。この40日間とはどのような意味があるのでしょうか。使徒言行録は、その様子を次のように書いています。

 イエス様は十字架におつきになった後、復活されて、弟子たちに会われます。そして、自分が生きていることを数々の証拠を持って使徒たちに示されたとあります。復活前には、すべての人々に、イエス様はその姿を現していました。しかし、復活後には、限られた人々のみにしか復活されたみ姿を現していません。使徒たちとその仲間たちといってもいいでしょう。復活されたイエス様は、弟子たちと一緒に、40日間を過されたのです。彼らと食事をしていた時とありますが、一緒に食事もされていたのです。そして、弟子たち、つまり使徒たちですが、神の国について話されたとあります。

 復活されたイエス様が40日間、使徒たちと共にいてくださったのですが、どうして、40日間なのでしょうか。40日間にこだわってみると、聖書には、この40日間には特別に意味があることが分かります。ちょうど今、祈祷会では旧約聖書の申命記を読んでいますが、エジプトを出たイスラエルの人々の荒れ野の旅が40年間になっています。イスラエルの人々に神が十戒を与えた場面があります。イスラエルの人々は、シナイのふもとにいて、モーセはシナイ山の上で、神から十戒を授かるのですが、モーセは40日間、断食して祈っています。それが終ってから、十戒が授けられています。その時に、イスラエルの人々は、モーセが帰って来ないことに不安になり、金の子牛の像をつくって、拝んでしまいました。神は怒り、イスラエルの人々を滅ぼすといったのですが、モーセは、40日間断食して祈り、神の赦しを求めています。神はモーセの祈りを聞いてくださり、イスラエルの人々の罪を赦してくださったのです。

 そして、忘れてはならないことは、イエス様が30才の時に、神の活動を始める前に、荒れ野に行き、40日間の断食をされています。神の働きをする前に、備えの40日間を過されています。イエス様は、40日間の準備の時を持たれました。そして、復活された時にも、40日間の時を過されています。それは、イエス様の復活が、本当であることを示すためでした。1日だけとかではなく、40日間という時を使い、イエス様が復活されたことは本物であることを証明しているのです。

 イエス様は弟子たちと食事をしながら、「エルサレムを離れず、前にわたしから聞いた、父の約束されたものを待ちなさい。ヨハネは水で洗礼を授けたが、あなたがたは間もなく聖霊による洗礼を授けられるからである。」といわれます。イエス様が弟子たちにいわれることは、まず待ちなさいということです。聖霊が与えられることを待つということです。父の約束されたもの、つまり、聖霊です。聖霊による洗礼を授けられるとあります。

 聖霊が授けられる。それは使徒2章を待たなければなりません。聖霊降臨日、ペンテコステです。教会の誕生日です。イエス様の弟子たちに、神からの約束されたもの、聖霊が注がれることです。弟子たちに聖霊が注がれたことによって大きく変っていきます。それは、聖霊の働きがあって、初めて、弟子たちは、イエス・キリストの福音を理解することができたということです。聖霊を授けられる前と後では、その変化を見ることができます。

使徒1:6

さて、使徒たちは集まって、「主よ、イスラエルのために国を立て直してくださるのは、この時ですか」と尋ねた。

 弟子たちは、復活されたイエス様と40日間も過しているのに、前と変っていないのです。弟子たちは、多くのイスラエルの人々が望んでいたように、イスラエル王国の建設、ローマ帝国が滅びることを願っていました。イエス様の弟子たちは、ローマ帝国からのイスラエルの解放を願っていたのです。復活前と復活後とまったく変っていません。イエス様の本当の活動の意味を理解することができなかったのです。そして、聖霊降臨日後です。

使徒2:23~24,36

このイエスを神は、お定めになった計画により、あらかじめご存じのうえで、あなたがたに引き渡されたのですが、あなたがたは律法を知らない者たちの手を借りて、十字架につけて殺してしまったのです。しかし、神はこのイエスを死の苦しみから解放して、復活させられました。イエスが死に支配されたままでおられるなどということは、ありえなかったからです。

だから、イスラエルの全家は、はっきり知らなくてはなりません。あなたがたが十字架につけて殺したイエスを、神は主とし、またメシアとなさったのです。」

 このように、弟子たちは、イエス・キリストの十字架の意味、福音を理解することができるようになったのです。これが、聖霊の働きです。聖霊が授けられて初めて、福音を理解することができるようになることができました。そして、この聖霊が、この後、弟子たちを導かれるのです。聖霊があって、初めて、このような活動をすることができるようになっていきます。聖霊がどのように働いてくださるのかを、私たちはこの使徒言行録を読みながら、知ることができます。イエス・キリストの福音が、エルサレムから始まって、当時の世界の中心であったローマまで届けられるのです。聖霊の生き生きとした働きを私たちは知ることができます。そして、この聖霊は、今も生きて働いています。私たちの教会の活動は、この聖霊の働きによってなされています。私たち自分たちの力だけでできるものではなく、神からの聖霊によって、なされています。今までも、今も、そしてこれからも、聖霊は教会を通して働いてくださいます。私たちを通して、働いていてくださっています。聖霊の働きに感謝して、信仰生活を送っていきたいと思います。

祈り 神よ。あなたを礼拝することができましたことを心から感謝します。あなたの送ってくださった聖霊の働きについてみてきました。聖霊が生き生きとして働いていることが分かります。この聖霊が、私たちの教会にも働いてくださり、導いてくださることを知りました。あなたの働き、聖霊の働きに感謝します。あなたの送ってくださった聖霊の働きに感謝して、私たちの信仰生活を送ることができますように、守り導いてください。この願いを、イエス様のお名前によって、祈ります。アーメン。

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