6月21日の礼拝の内容です。讃美歌は、172.403.437.484.27です。
礼拝説教 使徒23:23~30「新しい旅立ちをしよう」 2026.6.21
1週間の初めの日曜日に、このように神を礼拝することができますことを心から神に感謝します。この礼拝を通して、私たちの1週間の歩みがよりよいものとなりますようにと祈るのです。皆様にとって、先週の1週間はどのような日々だったのでしょうか。静かに過ごせたという人もいるのでしょう。中には、いろいろなことがあって大変な1週間だったという人もいるのでしょう。1週間の歩みは1人1人違います。先週の1週間、いろいろと大変なことがあったけれど、また、教会の礼拝に参加することができた、このことは何よりも素晴らしいことだと思います。
昨年の10月に教会創立記念日に、特別講演会としてガン哲学外来の話をしていただきました。その準備もあって、昨年から、毎月第3週の火曜日の午後に、金城教会を会場に行われている金城カフェに参加しています。そこには金城カフェのスタッフもいますが、ガンになられた方々も参加しています。4月の時に参加した時に、いつもいくつかのグループに分かれるのですが、私が参加したグループにオンラインで参加した親子がいました。娘さんがガンになって厳しい状況だということでした。そして、先週のカフェに行った時に、その娘さんが亡くなったことを知らされました。29歳でした。発病するまではとても元気に過ごしていて、発病してからは厳しいガン治療を行っていたということでした。娘さんは、今度のクリスマスは、イースターは、桜は、自分の誕生日は迎えることができるかしらといっていたということでした。人の人生はいろいろです。厳しい試練もあって、どうしてということもしばしばです。神様、どうしてといいたくなることもあります。
使徒言行録に入っていきます。ここにはパウロをローマ軍がエルサレムからカイサリアに夜間に護送することが書かれてあります。この時に、パウロの命は風前の灯でした。パウロは3回に渡る伝道旅行を終えて、エルサレムに戻って来ました。そこで、パウロはユダヤ人に見つかって、捕まり、殴られ、殺されそうになっていました。エルサレムの平和を監視していたローマ軍がやって来て、騒動を鎮圧するために、パウロを救出したかたちになりました。ローマ軍の千人隊長は、パウロの罪状を知るために、ユダヤの最高法院を開催しました。でも、そこでは騒動は広がるだけで、パウロはユダヤ人から引き裂かれてしまうのではないかと心配した千人隊長は、兵士を送って、パウロを力ずくで助け出し、兵営に連れて行くのです。ユダヤ人たちが黙っていませんでした。ユダヤ人たちは陰謀をたくらみ、パウロを殺すまでは飲み食いしないという誓いを立てたのです。このたくらみに加わった者は40人以上いました。彼らは祭司長たちや長老たち、最高法院も仲間に入れて、パウロを詳しく調べるという口実を使って、千人隊長に最高法院までパウロを連れて来るように願い出るようにいいます。パウロが最高法院に来るまでに殺してしまおうとしていたのです。
しかし、ここでパウロの姉妹の子が、この陰謀を知ることになりました。そして、その子はそのことをパウロ、百人隊長、千人隊長という流れで知らせることができました。千人隊長はすぐに行動して行きます。そして、今日の聖書の箇所です。千人隊長は百人隊長2人を呼び、「今夜9時に、カイサリアへ出発できるように、歩兵200名、騎兵70名、補助兵200名を準備せよ」といいます。また、馬を用意し、パウロを乗せて、総督フェリックスのもとに無事に護送するように命じるのです。
使徒言行録の中でもいろいろな奇跡が行われています。よく知られているのが、使徒12章のヘロデ王が教会のある人々に迫害の手を伸ばして、ヨハネの兄弟であるヤコブを剣で殺しました。そして、それがユダヤ人に喜ばれるのを見て、更にペトロを捕えました。ヘロデはペトロを捕えて牢に入れ、4人1組の兵士4組に引き渡して監視させました。過越し祭の後で民衆の前に引き出すつもりでした。ペトロは2本の鎖につながれ、2人の兵士の間で眠っていました。番兵たちは戸口で牢を見張っていたのです。その時に、天使が働いて、ペトロは牢から出ることができたのです。しかし、今日の聖書の箇所では、神は1つの奇跡も行っていません。天使も働いていません。地震も起っていません。門も開いていません。
神は普通の出来事や人の中で起されているのです。神は予想外の人を用いられています。ここではローマ軍の千人隊長です。彼は異邦人であり、神を知らない人です。少し前にパウロを縛って鞭打ちをしようとしましたが、パウロ自身が自分はローマの市民権を持っていることを告げて、鞭打ちを回避しました。40人以上のユダヤ人の危機を前に、日常的な手段が用いられています。40人を天から火を降らせて焼き尽くすこともしません。パウロを天使によって、空中に持ち上げることもしません。千人隊長は、パウロをエルサレムからカイサリアに護送する時に、過剰と思えるほどの行動をします。パウロを殺そうとするユダヤ人は約40人以上です。それに対して、千人隊長は470人の兵士を使っていきます。約10倍の数です。また、パウロは囚人であり、本人は徒歩での移動と考えますが、千人隊長は馬を用意して、パウロを馬に載せて移動するのです。
マタイ10:29~31
二羽の雀が一アサリオンで売られているではないか。だが、その一羽さえ、あなたがたの父のお許しがなければ、地に落ちることはない。あなたがたの髪の毛までも一本残らず数えられている。だから、恐れるな。あなたがたは、たくさんの雀よりもはるかにまさっている。
ここに書いてある通りに、パウロは大切な存在として扱われているのです。更に驚くのは、この千人隊長は、カイサリアにいるローマ総督フェリクスのもとに、次のような手紙を書いています。
使徒23:26~30
「クラウディウス・リシアが総督フェリクス閣下に御挨拶申し上げます。この者がユダヤ人に捕らえられ、殺されようとしていたのを、わたしは兵士たちを率いて救い出しました。ローマ帝国の市民権を持つ者であることが分かったからです。そして、告発されている理由を知ろうとして、最高法院に連行しました。ところが、彼が告発されているのは、ユダヤ人の律法に関する問題であって、死刑や投獄に相当する理由はないことが分かりました。しかし、この者に対する陰謀があるという報告を受けましたので、直ちに閣下のもとに護送いたします。告発人たちには、この者に関する件を閣下に訴え出るようにと、命じておきました。」
ここではパウロの罪状のことが書かれてあります。パウロが告発されている内容は、ユダヤ人の律法に関する内容であって、死刑や投獄に相当する理由がないとあります。パウロの無罪がはっきりと書かれてあります。しかし、パウロを殺そうとするユダヤ人の陰謀があるために、護送するということが書かれてあります。イエス様はパウロの次のようにいいました。「その夜、主はパウロのそばに立って言われた。勇気を出せ。エルサレムでわたしのことを力強く証ししたように、ローマでも証しをしなければならない。」(使徒23:11)神は、パウロをローマにまで導くといっています。それは実現していきます。
大きな危機の中にあっても、パウロを守り、導かれる様子を見てきました。ここから私たちは何を学ぶことができるのでしょうか。それは、神の守りです。私たちの人生の中では、神の守りがあると思わられないような状況はたくさんあり、神の守りがあることを否定したい思いがあると思います。それでも、神の守りは確かにあるのです。
2テモテ4;18
主はわたしをすべての悪い業から助け出し、天にある御自分の国へ救い入れてくださいます。主に栄光が世々限りなくありますように、アーメン。
私たちのすべてを救うために、神は御子イエス・キリストをこの世に送ってくださり、十字架につけてくださいました。それまでに、神は私たち1人1人を愛してくださっているのです。さあ、神の守りを信じて、新しい歩みをしていきましょう。どのようなことがあっても、神は、私たちをご自分の国へ救い入れてくださいます。
祈り 神よ、あなたを礼拝することができましたことを心から感謝します。どうか、私たちに新しい1週間の歩みを守ってください。困難の中にあるパウロを助け導かれたように、私たちも導いてください。あなたの愛だけを信じて、歩むことができますように守り、導いてください。この願いを、イエス様のお名前によって祈ります。アーメン。

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