9月3日の祈祷会の内容です。

beach during sunset 祈祷会
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祈祷会     サムエル記上18章「サウルのねたみの目」     2025.9.3

 イスラエルの最初の王としてサウルが誕生しました。イスラエルの人々の欲求があり、神が選ばれたのがサウルでした。サウルは最初は謙遜に神を信じて仕えていました。しかし、途中から自分の思いが先行し、神の命令を守らず、自分勝手な道を歩むようになりました。そのことで神とサムエルは、サウルを王として選んだことを深く悲しみ後悔するのです。神はサウルを捨てて、イスラエルの新しい王としてダビデを選び、サムエルを通して油を注いだのです。でも実際には、サウルはイスラエルの王であり続けます。

 サウルはイスラエルの王であり続ける。しかし、神の目は、ダビデに注がれている。ダビデは少年として登場して来ますが、ペリシテ人の巨人ゴリアテとの戦いで勝利し、一躍イスラエルの英雄となっていきます。ダビデはまた竪琴の名手で、サウルが心の病となった時に、サウルの傍らでその竪琴で奏で、心の平安を与えるのでした。ダビデは軍人として、素晴らしい働きをしていきます。イスラエルはペリシテ人だけではなく、多くの民族と戦うことになっていきます。その戦いに出て行って、いつもダビデはイスラエルに勝利をもたらすのです。最初、サウルはダビデの働きに感謝していました。ダビデがイスラエルに勝利をもたらしてくれるからです。ダビデの活躍はやがて、イスラエルの人々の心を動かし、英雄として圧倒的な名声を得るようになっていきます。サウルの心の中に、ダビデに対する複雑な思いが出てきます。

 ダビデが、ペリシテ人の巨人ゴリアトを倒した後で、サウルの息子ヨナタンの魂はダビデの魂に結びつき、ヨナタンは自分自身にようにダビデを愛するようになっていきます。このダビデとヨナタンとの関係は、旧約聖書の中でも特別な関係となっていきます。人と人の友情というものがこれほど素晴らしい関係を築きことができることを現わしています。ヨナタンは着ていた上着を脱いで与え、また自分の装束や剣、弓、帯に至るまで与えたのです。ダビデはサウルが派遣する度に出陣して勝利を収めます。サウルはダビデを戦士の長に任命します。このことは、すべての兵士にも、サウルの家臣にも喜ばれることになります。ダビデが戦いに出て行って勝利をして凱旋して来ます。するとイスラエルのあらゆる町から女性たちが出て来て、太鼓を打ち、喜びの声をあげ、三絃琴を奏で、「サウルは千を討ち、ダビデは万を討った」と歌い交わします。

 この日以来、サウルはダビデをねたみの目で見るようになっていきます。イスラエルの王であるサウル、新しい英雄であるダビデ、このダビデが、自分の地位を脅かす存在と感じるようになっていくのです。神の祝福はサウルにはなく、ダビデに注がれていく、そのことをサウルは肌で感じ、ダビデの存在が強烈な恐れとなっていくのです。それはサウルのねたみの目となっていくのです。サウルの思いを受け止めながら、今後の展開を見ていきたいと思います。

 悪霊が激しくサウルに降ります。家の中でものに取りつかれた状態に陥ります。ダビデは傍らでいつものように竪琴を奏でていました。サウルは槍を手にしていましたが、ダビデを壁に突き刺そうとして、その槍を振りかざしました。ダビデは二度とも身をかわしていくのです。主はダビデと共におられ、サウルを離れ去ったので、サウルはダビデを恐れ、ダビデを遠ざけ千人隊の隊長に任命します。ダビデは兵士の先頭に立って出陣し、また帰還していきます。ダビデはどの戦いでも勝利を収めるのです。サウルは、ダビデが勝利を収めるのを見て、恐れていきます。サウルは自分でダビデに手を下すことはなく、ペリシテ人との手で殺そうと考えたのです。

 サウルは自分の長女メラブをダビデに妻として与えようといいます。ところがサウルの娘メラブは、ダビデに嫁ぐべき時に、他人の男性のもとへ嫁がせます。ダビデを騙すのです。また、サウルの次女ミカルはダビデを愛していくのです。それを知ったサウルは、「ミカルを与えてダビデに罠をかけ、ペリシテ人のてにかけよう」と考えるのです。サウルは自分の家族すら利用して、ダビデを殺そうとするのです。自分の娘をダビデの妻として利用し、ダビデを殺そうとするのです。サウルはダビデに、ミカルとの結婚の条件として、ペリシテ人の陽皮100枚と持ってくるようにいいます。実は、ペリシテ人との戦いでダビデが戦死することを図っていくのです。自分の娘ミカルの思いなど、どこにもないようです。

 ダビデはサウルの命令に従い、何日もたたないうちに、自分の兵を従えて出立し、200人のペリシテ人を討ち取り、その陽皮を持ち帰るのです。サウルに対し、婿となる条件である陽皮の数が確かめられたので、サウルは娘のミカルをダビデに妻として与えなければなりませんでした。サウルは、主がダビデと共におられること、娘ミカルがダビデを愛していることを思い知らされて、ダビデをいっそう恐れ、生涯ダビデに対して敵意を抱いていくようになります。ペリシテ人との戦いで、ダビデはいつもイスラエルの勝利を与えていきます。ダビデはそのたびに武勲を立て、名声を得ていきます。

 サウルの歩みはサムエル記上の最後まで続きます。サウルのダビデに対する妬みの思い、どれほど深くなっていくのでしょう。ダビデの存在が、サウルをどれほど苦しめていくのでしょうか。イスラエルの王としての孤独、イスラエルの人々の思いが自分からダビデに移って行く時に思い、どれほどのものなのでしょうか。自分の罪のために、神からも捨てられ、サムエルからも見捨てられて、サウルはどこにいこうとしているのでしょうか。サウルの心の闇、苦しみ、妬み、嫉妬、そこには人間の原罪が表現されています。私たちは、このサウルとどう向き合うことができるでしょうか。

祈り 神よ、聖書の学びと祈りの時を与えてくださり、ありがとうございます。サウルのダビデに対するねたみの目を見てきました。そこには、人間の現実の姿があります。王である自分の地位を失うかもしれないという恐れと、自分の地位を守るためには家族すら利用する、人間の罪が出てきます。サウルの行動は、私たち自身の心の中にもあるものです。サウルの思いを見ながら、自分自身の心の中を見ることができるように導いてください。この願いを、イエス様のお名前によって祈ります。アーメン。

皆様の祈り「                               」アーメン。

共に祈ってくださり、ありがとうございました。(横山厚志)

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