祈祷会 レビ記19章「聖なる者となること」 2021.9.22
神は、イスラエルの人々と契約を結ばれました。その契約は、神はイスラエルの人々の神となり、イスラエルの人々は神の民となるということです。その具体的な契約の内容がレビ記には書かれてあります。レビ記の前半は、罪を犯し汚れた人がいかにして、清い神に近づくことができるかということでした。それには罪の贖いとして、家畜をささげることが繰り返し求められています。後半は、清められた人がいかに神と共に生きるかが書かれてあります。今日の聖書の箇所は、後半の部分になります。
今日のレビ記19章は、神がイスラエルの人々に「あなたたちは聖なる者になりなさい」と命じています。それは、神ご自身が聖なる者だからです。「聖なる」という意味は区別することです。
レビ記10:10「あなたたちのなすべきことは、聖と俗、清いものと汚れたものを区別すること」と、神がアロンに命じた通りです。このレビ記19章は、十戒を具体的に示した箇所です。
レビ記19:1~8、神への畏れ
まず、父と母を敬いなさいとあり、すぐに安息日を守ることが求められています。偶像を仰いではならないこと、神々の偶像を鋳造してはならないこと、神へのささげものをする時は、神に受け入れられるようにささげることが求められています。
レビ記19:9~18、人への愛
ここには人間関係において、他者への愛、配慮することの大切さが書かれてあります。
レビ記19:9~10
穀物を収穫するときは、畑の隅まで刈り尽くしてはならない。収穫後の落ち穂を拾い集めてはならない。 ぶどうも、摘み尽くしてはならない。ぶどう畑の落ちた実を拾い集めてはならない。これらは貧しい者や寄留者のために残しておかねばならない。わたしはあなたたちの神、主である。
畑を持っていない人が飢えることがないようにいわれています。落ち穂ひろいで、良く知られています。特にルツ記がその内容です。ルツ記2:6~7「あの人は、モアブの野からナオミと一緒に戻ったモアブの娘です。『刈り入れをする人たちの後について麦束の間で落ち穂を拾い集めさせてください』と願い出て、朝から今までずっと立ち通しで働いておりましたが、今、小屋で一息入れているところです。」、ルツが落ち穂をひろっている様子が描かれています。このように、弱い者や貧しい者への配慮が教えとしてなっています。
盗まないこと、うそをつかないこと、隣人を虐げないこと、耳の聞こえない者を悪くいったり、目の見えない者の前に障害物を置かないこと、正しい裁判をすること、心の中で兄弟を憎んではならないこと、兄弟に率直に戒めることが大切であることなどです。
レビ記19:18
復讐してはならない。民の人々に恨みを抱いてはならない。自分自身を愛するように隣人を愛しなさい。わたしは主である。
イエス様が、神の教えで大切な2つを言われました。その1つがここに書かれてあります。
マタイ22:36~39「先生、律法の中で、どの掟が最も重要でしょうか。」イエスは言われた。「『心を尽くし、精神を尽くし、思いを尽くして、あなたの神である主を愛しなさい。』これが最も重要な第一の掟である。第二も、これと同じように重要である。『隣人を自分のように愛しなさい。』このように、レビ記の中に入っていますが、いろいろな教えの中の1つとして、教えられています。
レビ記19:19~25、所有物への配慮と秩序
ここでは、二種の家畜を交配させること、1つの畑に二種の種を蒔いてはならないことがいわれています。カナンの地に入って、果樹を植える時、その実は、3年間は食べてはならないこと、4年目は、主にささげること、5年目にやっと、自分たちが食べられることが書かれてあります。
レビ記19:26~31、異教的行為への排除
占いや呪術をしてはいけないこと、もみあげを剃り落したり、ひげの両端を剃ってはならないこと、死者を悼んで身を傷つけたり、入れ墨をしてはならないこと、霊媒を訪ねたり、口寄せを尋ねたりしてはいけないことなどが書かれてあります。
レビ記19:32~34、老人や異邦人への配慮、
白髪の人を尊ぶこと、寄留者を虐げないことなどが書かれてあります。
レビ記19:35~36、正しいはかり
正しい天秤、正しい重り、正しい升、正しい容器を用いることが書かれてあります。
このレビ記19章には、今日でも大切な教えがたくさんあります。素晴らしい教えです。これを守ることによって、本当にイスラエルの人々は幸せな生活を送ることができると確認しました。
祈り 神よ、あなたの教えは、イスラエルの人々にとっても、今日の私たちにとっても、とても大切な教えであることを、改めて確信することができました。できる限り、守っていくことができますように、導いてください。この願いを、イエス様のお名前によって、祈ります。アーメン。
皆様の祈り「 」アーメン。
共に祈ってくださり、ありがとうございます。(横山厚志)
コメント