3月1日の祈祷会の内容です。

祈祷会

祈祷会      申命記9:17~29「モーセの40日40夜の祈り」    2023.3.1

 神は、イスラエルの人々を神の民として選ばれました。イスラエルの人々はエジプトで長い間、奴隷として歩んでいました。その苦しみを知った神は、モーセを遣わし、人々を苦しみから解放したのです。それが、出エジプトです。エジプトを出たイスラエルの人々は、神が与えてくださる約束の地を目指して、荒れ野を進んで行きます。困難な荒れ野の旅を40年かけて歩んでいきます。やっと、約束の地を目の前にするところまでやって来ました。目の前には約束の地が広がっています。モーセは、イスラエルの人々に、神が与える約束の地に入って、神の民としてのふさわしい歩みはどのようなことかをいっています。それが申命記の内容です。

 イスラエルの人々がこれから入って行く約束の地には、先住民として7つの民が住んでいます。これらの民はとても大きく強い民です。イスラエルの人々は、どうして先住民と戦うことができるだろうかというでしょう。その時に、神はあなたの先頭に立って戦い、必ず勝利を与えてくださるから、恐れることはないというのです。この時に、イスラエルの人々が正しいから、この土地を得ることができると思ってはならないといいます。悪いのは先住民であると、彼らは偶像礼拝を行い、性的な乱れや自分の子を偶像の神々にささげることなどをしているだから、神の裁きとして、滅ぼされるのだということを強調しています。

 更に、モーセは、イスラエルの人々に向かって、エジプトを出てから、今日までかたくなな民であり、ずっと神に背き続けてきたといっています。この9章では、2つの大きな罪が取り上げられています。1つが、シナイの荒れ野において、神から十戒を授かる時です。この時に、イスラエルの人々は、シナイの荒れ野までやって来ました。ここでシナイ契約といわれる神がイスラエルの人々と解約を結ぶことが書かれてあります。神の教えとして十戒が、モーセを通して、イスラエルの人々に与えられるのです。モーセは、十戒を授かるために、シナイ山に上って行きます。そして、40日40夜、断食し祈ります。そして神はモーセに十戒を与えます。十戒の内容を書いた2枚の石の板をモーセに与えています。

 この時です。ふもとでは、イスラエルの人々がモーセの帰りが遅いと不安になっていました。それで、祭司アロンに金の子牛の像をつくるように願います。アロンは、人々から金を集めて、金の子牛の像をつくりました。その金の子牛の像の前で、イスラエルの人々は拝み、踊ってしまいます。十戒で禁じられいている偶像礼拝をしてしまいました。そのことを神がモーセに伝えました。モーセはシナイ山を下りて、人々のもとに行きました。すると人々は神に罪を犯し、金の子牛の像を礼拝し、踊っている姿でした。モーセの手には神が書いてくださった2枚の石の板がありました。

 そして、今日の聖書の内容になります。モーセは、両手に持っていた2枚の石の板を投げつけ、イスラエルの人々の目の前で砕いたのです。神はモーセに、イスラエルの人々の罪を赦すことなく、滅ぼすといわれていました。アロンに対しても、神は激しく怒り、滅ぼそうとされていました。モーセも神からいただいた2枚の石の板を、人々の目の前で砕いているのですから、激しく怒っているはずです。しかし、モーセは神に、イスラエルの人々の罪の赦しを願い求めています。

 出エジプト記32章では、金の子牛の像の問題で、3000人の人々が殺されたこと、レビ人が祭司として任命されたことが書かれてあります。その後で、モーセは神に、イスラエルの人々の罪の赦しを祈り求めています。そうすると、神は思いを変えて、イスラエルの人々を赦すということになりました。この時の祈りの時も、モーセは40日40夜、断食して祈っています。モーセの祈りは、イスラエルの人々だけではなく、アロンのためにも祈られたのです。神はアロンの罪も赦してくださいました。

 そして、2つがカデシュ・バルネアでの出来事です。エジプトを出てから1年後に、約束の地を目の前にする所までやって来ました。神は、「上って行って、わたしが与える土地を取りなさい」と命じましたが、イスラエルの人々は入ることを拒否し、エジプトに帰りたいとまでいってしまいました。その罪によって、荒れ野を40年間放浪することになったのです。この時も、神は怒り、イスラエルの人々を滅ぼすとモーセにいわれました。聞いたモーセは、40日40夜、神の前にひれ伏して祈るのです。

申命記9:26~29

主に祈って言った。「主なる神よ。あなたが大いなる御業をもって救い出し、力強い御手をもってエジプトから導き出された、あなたの嗣業の民を滅ぼさないでください。あなたの僕、アブラハム、イサク、ヤコブを思い起こし、この民のかたくなさと逆らいと罪に御顔を向けないでください。我々があなたに導かれて出て来た国の人々に、『主は約束された土地に彼らを入らせることができなかった。主は彼らを憎んで、荒れ野に導き出して殺してしまった』と言われないようにしてください。彼らは、あなたが大いなる力と伸ばされた御腕をもって導き出されたあなたの嗣業の民です。」

 モーセのこの祈りによって、神は再び、イスラエルの人々の罪を赦してくださるのです。荒れ野の40年の旅の時に、2つの大きな罪がありました。その時に、モーセの40日40夜の断食の祈りによって、神はイスラエルの人々の罪を赦してくだしました。神が思いを変えられること、それはモーセの祈りに神が応えてくださったということです。

 私たちはどうかといいますと、イエス・キリストの十字架上の言葉「父よ、彼らをお赦しください。自分で何をしているのか知らないのです。」によって、私たちの罪の赦しがなされているのです。モーセとイエス様の祈りによって、神からの罪の赦しがあることを確認していきたいと思います。

祈り 神よ。祈りと聖書の学びをすることができましたことを、心から感謝します。私たちの罪とそして、イエス様によるとりなしの祈りがあることを忘れてことがありませんように願います。神の愛に感謝します、この感謝を、イエス様のお名前によって、祈ります。アーメン。

皆様の祈り「                             」アーメン。

共に祈ってくださり、ありがとうございます。(横山厚志)

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