祈祷会 レビ記23章「主の祝祭日」 2021.10.20
イスラエルの人々には、3つの大きな祭りがあります。そのことが書かれてあります。神は、モーセを通して、イスラエルの人々に語った聖なる集会に招集する主の祝日は、次の通りになります。
・レビ記23:1~4、安息日
まず、一番大切なことは安息日を守ることです。人々は6日間働いて、7日目は最も厳かな安息日であり、聖なる集会の日です。この日には、人々はいかなる仕事もしてはならないのです。
・レビ記23:5~8、過越祭、除酵祭
第1月14日の夕暮れが主の過越になります。かつて、イスラエルの人々はエジプトで430年間、奴隷として過ごしていました。エジプトから解放するために、神はモーセを遣わし、エジプトに10の災いを送りました。10番目の死の使いが、エジプト中を巡るとエジプトの家の初子がすべて死んでしまうのです。イスラエルの家では、小羊の血を家の入り口に塗り、それを死の使いが見た時に、その家を過越し無事でした。こうして、イスラエルの人々はエジプトを出ることができたのです。その記念として過越祭を祝います。そして、次の日から7日間は除酵祭です。エジプトを出る時は急なことでした。酵母を入れないパンを食べるのです。出エジプトを忘れないためです。
・レビ記23:9~14、初穂の祭り
イスラエルの人々が、約束の地に入って、穀物を初めて収穫した時に、初穂を祭司の所に持ってくるのです。この日には、初穂と傷のない1歳の雄羊を焼き尽くすささげものとします。10分の2エファの上等の小麦粉にオリーブ油を混ぜたものと4分の1ヒンのぶどう酒をささげます。この物をささげるまでは、パン、入り麦、ひき割り麦を食べてはならないのです。
・レビ記23:15~22、7週の祭り(小麦の収穫祭)律法が与えられた日
初穂の祭りから数えて、7週目に小麦の収穫の時期になります。主に新穀のささげものをします。各自の家から10分の2エファの上等の小麦粉に酵母を入れて焼いてパン2個をささげます。他に傷のない1歳の雄の小羊を7匹、若い雄牛1頭、ぶどう酒をささげます。この日には、いかなる仕事もしてはなりませんでした。畑から穀物を刈り取る時は、その畑の隅々まで刈り取ってはならないのでした。収穫時の落ち穂を拾い集めてはなりませんでした。それは、貧しい者や寄留者のために残していくのだからです。
・レビ記23:23~25、角笛を吹き鳴らす日
第7月1日は、安息の日として守り、角笛を吹き鳴らして、聖なる集会の日とします。この時もいかなる仕事もしてはならないのです。新年の日だからです。
・レビ記23:26~32、贖罪日(レビ記16章)
第7月10日は、贖罪日です。大祭司が至聖所に入って、自分のために、一族のために、イスラエルのすべての人々のために、罪の贖いをするのです。この日は、人々のすべてが断食をします。
・レビ記23:33~44、仮庵祭
第7月15日から、7日間は仮庵祭を祝うことになります。秋の収穫祭です。初日には、立派な木の実、なつめやしの葉、茂った木の枝、川柳の枝を取って、喜び祝います。また、仮庵をつくって住むことになります。これは、出エジプトの時に、イスラエルの人々が仮庵に住んだことを思い出すためです。
イスラエルの人々は、3大祭りがありました。過越祭、7週の祭り、仮庵祭です。出エジプトの出来事と収穫祭が重なってできています。この祭りを通して、神の救いの出来事を思い出し、感謝しつつ、今を生きていくのです。これが、新約聖書では受け継がれています。過越祭は、復活祭(イースター)、7週の祭りは、聖霊降臨日(ペンテコステ)、仮庵祭は、収穫感謝日です。新約聖書は、旧約聖書を土台として形成されていることが分かります。祭りを行うことによって、神の導きを確認していくのです。
祈り、神よ、レビ記を学ぶことができ、また共に祈る時を与えてくださり、ありがとうございます。祭りを通して、神の救いの出来事を確認していく。それが、人々のこれから生きる信仰につながっていくことを覚えました。私たちのイエス・キリストを通して行ってくださった救いの出来事、それが祭りとして祝われ、神の救いの確認になっていきます。この感謝を、イエス様のお名前によって、祈ります。アーメン。
皆様の祈り「 」アーメン。
共に祈ってくださり、ありがとうございました。(横山厚志)
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