祈祷会 出エジプト記39章「祭司について」 2021.4.21
この祈祷会では、創世記を読み、続いて出エジプト記を読んできました。まもなく、出エジプト記を読み終えようとしています。これらを読んできて、神とは何かということを深く学ぶことができたと思います。私としては感謝なことでした。
神は、イスラエルの人々と契約を結んでくださいました。この契約は、神は人にどのように対応してくださるのかを知ることができます。神はイスラエルの人々と契約を結ぶことで、正しく生きることを求めています。それが十戒を中心とする律法です。そして、神とイスラエルの人々が出会う場所として幕屋を造るように命じました。幕屋の細かいことを見てきました。そして、この幕屋において奉仕する人として祭司がおかれます。祭司は、この幕屋において神とイスラエルの人々を仲保者としての働きを求められます。
この重要な祭司ですが、どのように登場してきたのかと言いますと、出エジプト記32章の金の子牛の物語から来ています。神とイスラエルの人々が結ばれた契約が、一度破棄されました。そのきっかけとなった事件です。シナイ山で神はモーセに律法を授けていました。シナイ山のふもとにいた人々は、モーセ不在に不安になって、エジプトで拝んでいた金の子牛の像を作り拝んだのでした。神とモーセは怒り、人々に対する厳しい裁きがなされたのです。その時に、祭司が誕生しました。
出エジプト記32:25~29
モーセはこの民が勝手なふるまいをしたこと、アロンが彼らに勝手なふるまいをさせて、敵対する者の嘲りの種となったことを見ると、宿営の入り口に立ち、「だれでも主につく者は、わたしのもとに集まれ」と言った。レビの子らが全員彼のもとに集まると、彼らに、「イスラエルの神、主がこう言われる。『おのおの、剣を帯び、宿営を入り口から入り口まで行き巡って、おのおの自分の兄弟、友、隣人を殺せ』」と命じた。レビの子らは、モーセの命じたとおりに行った。その日、民のうちで倒れた者はおよそ三千人であった。モーセは言った。「おのおの自分の子や兄弟に逆らったから、今日、あなたたちは主の祭司職に任命された。あなたたちは今日、祝福を受ける。」
この祭司の誕生の物語は、私たちに何を教えようとしているのでしょうか。とても悲しい事件でした。レビ族が、祭司の役を担うことになりました。今日の39章は、祭司の祭服について、書かれてあります。これは出エジプト記28章と重なっています。再契約の中での表現だからです。祭司の祭服ですが、特に大祭司の祭服は、とても豪華なものです。神はモーセに、祭司に威厳と美しさを添えるために祭服を作るように命じていますが、そのような内容となっています。特に、胸当ての12の宝石です。これらは、イスラエルの12部族を表しているものです。これらは、神がモーセに命じられたとおりに作られました。
幕屋における祭司の働きを確認すると、犠牲をささげること、香をたくこと、パンを備えること、ともし火をたやさないことなどです。大祭司に関しては、幕屋の一番大切な至聖所での罪の贖いです。年に1度、大祭司は、イスラエルのすべての人々の罪の赦しとして、贖いを行うのです。とても大切な働きです。
39章の後半に、幕屋建設の準備が完成したことが書かれてあります。幕屋の作業はすべて完了しました。イスラエルの人々は、神がモーセに命じられたとおりに行いました。人々は幕屋をモーセのもとに運んで来ました。モーセは、そのすべての仕事を見たところ、人々は神が命じられたとおり行っていたので、人々を祝福しました。そして、最後の40章では、幕屋のすべてが組み立てられ、神への礼拝が始まっていくのです。
私たちの教会も、教会堂の増改築工事が始まります。約1年間かかる予定です。完成の日を待ち望みながら、CS館での礼拝が始まります。神の導きを信じて、歩んでいきましょう。
祈り 神よ。祭司の誕生のことやその働きについて、みてきました。悲しい事件が起こり、そこから祭司は起ったのでした。そのことを忘れることなく、そして、神の導きを信じながら、私たちも歩むことができるようにしてください教会堂の増改築工事をお守りください。事故などが起こりませんように、作業する人々を守ってください。この願いを、イエス様のお名前によって、祈ります。アーメン。
皆様の祈り「 」アーメン。
共に祈ってくださり、感謝します。神の祝福を祈ります。(横山厚志)
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