6月23日の祈祷会の内容です。

祈祷会

祈祷会       レビ記8章「祭司の聖別の任職式」     2021.6.23

 レビ記は、神がイスラエルの人々と結ばれた契約の内容が書かれてあります。レビ記の内容を一言でいいますと「神の聖さにあずかること」ということができます。シナイ山で聖なることを示された神が今、幕屋におられて、そこにモーセを呼び、語られています。

イスラエルの人々がどのようにして神に近づいて交わることができるかを語られています。罪ある者が神に近づくことはできません。犠牲のささげものによって、神に近づくことができるようになります。神に清められた者が神と共に歩むことができるのです。レビ記1章~7章までに、5つのささげものをみてきました。8章~10章は、アロンとその子らが、どのように聖別されて祭司として任命されるのか、どのような働きがあるのかが書かれてあります。

 祭司は、神と人との仲介の役目を果たす人です。人々に代わり、人の代表として神に近づきます。人々の前に出て、神からの祝福を分かち合い、人々は神とつながることができます。祭司は、人々の弱さを携えて、神のみ前に出て、神と語ります。旧約で祭司は、アロンとその子らに限られていました。幕屋の聖所に入ることができるのは彼らだけでした。人々は間接的にしか神と出会うことができませんでした。

 さて、レビ記8章の内容に入ります。神はモーセに語ります。「アロンとその子らに、祭服、聖別の油、贖罪のささげものの雄牛1頭、雄羊2頭と酵母を入れないパンを入れたかごを携えて来させなさい」と。神の言葉によって、モーセはアロンとその子らに、祭司としての聖別の任職式を行うのです。これらの内容はすべて神の言葉によっているということです。モーセが考えたのではなく、神ご自身が考え決めたことでした。神はモーセに、イスラエルの人々全員を臨在の幕屋の入り口に招集するようにいいます。祭司を任命することをイスラエルの人々全員にみてもらうようにするのです。

 モーセはアロンとその子らを呼びます。そして、彼らを水で清めます。祭司となるアロンとその子らも罪人なのです。そのために罪の贖いが求められます。まず、水で清められます。彼らに祭服を着せます。(細かい内容は出エジプト記28章に書かれてあります。)続いてモーセは、聖別の油によって、祭壇やすべてのものに7度振りまき、清めます。またアロンの頭にも注ぎます。

 

 モーセは、贖罪のささげものとして雄牛1頭を引いてきます。アロンらはその雄牛の頭に手を置きます。モーセが雄牛を屠り、血を取って、指で祭壇の四隅の角に塗り、残りの血は祭壇の基に流します。雄牛の脂肪は祭壇で焼き、煙にします。他のものは宿営の外で焼きます。次は、焼き尽くすささげものとして雄羊を1頭引いてきます。アロンらは雄羊の頭に手を置きます。モーセが雄羊を屠り、その血を祭壇の4つの側面に注ぎます。雄羊のすべてを祭壇で燃やして煙にします。今度は任職のささげものとして雄羊1頭を引いてきます。アロンらはその雄羊の頭に手を置きます。モーセが雄羊を屠り、血をアロンらの右の耳の耳たぶ、右手の親指、右足の親指に塗ります。これは祭司が神の言葉を聞き、神のみ心を行い、神に従って歩むことを意味しています。脂肪、2つの腎臓、右後ろ肢、酵母を入れた輪型のパン1個、オリーブ油を混ぜて作った輪型のパン1個、薄焼きパン1個を、祭壇で燃やして煙にしました。雄羊の胸の肉はモーセのものとなりました。

 モーセは、聖別の油と祭壇の上にある血をとって、アロンとその子らに、祭服にかけて、聖別しました。更に「ささげものの肉を幕屋の入り口で煮て、かごの入っているパンと共に食べなさい。残りは焼きなさい」といいました。この祭司の任職式は幕屋で1週間、行われました。神がモーセを通して語られたことをすべて、アロンとその子らはその通りに実施しました。幕屋に仕える祭司は、このようにして任職されたのです。

ヘブライ4:14~15

さて、わたしたちには、もろもろの天を通過された偉大な大祭司、神の子イエスが与えられているのですから、わたしたちの公に言い表している信仰をしっかり保とうではありませんか。この大祭司は、わたしたちの弱さに同情できない方ではなく、罪を犯されなかったが、あらゆる点において、わたしたちと同様に試練に遭われたのです。

 私たちにとって、イエス・キリストが本物の大祭司になってくださったのです。完全な大祭司です。

祈り 神よ、レビ記の学びをありがとうございます。あなたは祭司を置かれ、人々とあなたとをつなぐ大切な役割を与えてくださいました。私たちには、大司祭としてイエス・キリストが与えられています。すべての救いは、イエス・キリストを通して、行われています。感謝です。この感謝を、イエス様のお名前によって、祈ります。アーメン。

皆様の祈り「                            」アーメン。

共に祈ってくださり、ありがとうございます。(横山厚志)

コメント