3月9日の祈祷会の内容です。

photo of full moon on a twilight sky 祈祷会
Photo by Roberto Nickson on Pexels.com

祈祷会       民数記10章「シナイを出発する」     2022.3.9

 民数記の1章~9章までは、イスラエルの人々がシナイの荒れ野にいて、神と契約を結び、神の民としての歩みの準備がなされてきました。神の民としての歩みの準備ができて、いよいよシナイの荒れ野から約束の地に向かっての旅が始まろうとしているのが、今日の10章です。

10:1~10、二本の銀のラッパ

 出発を前に、神はモーセに、銀のラッパを二本作るように命じます。その銀のラッパは、イスラエルの人々を集めたり、宿営を旅立たせたりするのに用いられます。2本の銀のラッパが同時に吹かれる時は、イスラエルの人々全体がモーセのもとに、幕屋の入り口に集まります。1つだけ吹かれる時は、12部族の指導者のみがモーセのもとに集まります。

 イスラエルの人々が約束の地に入り、敵が攻め込んで来る時、出陣ラッパを吹きます。そうすることによって、神から守られて敵に勝つことができます。また、喜び祝う祝日、毎月の1日にささげものをする時にもラッパを吹きます。神に覚えられることになります。

10:11~28、シナイ出発

 エジプトを出てから、第2年の第2月の20日、イスラエルの人々はシナイの荒れ野を出発して、パランの荒れ野に行きます。人々は、モーセを通してなされた神の命令によって、初めて出発したのです。(民数記2章に詳細が書かれてあります。)まず、東に宿営していたユダの人々、イサカルの人々、ゼブルンの人々が行きます。幕屋がたたまれてゲルションの子らとメラリの子らが幕屋を運搬していきます。次に、南に宿営していたルベンの人々、シメオンの人々、ガドの人々が行きます。聖なる祭具をケハトの人々が運搬していきます。次に、西に宿営していたエフライムの人々、マナセの人々、ベニヤミンの人々が行きます。最後に、北に宿営していたダンの人々、アシュルの人々、ナフタリの人々が行きます。このように決められた通りに、進んで行ったのです。

10:29~32、モーセとホハブ

 モーセは、義兄にあたるミディアン人レウエルの子ホハブに道案内をお願いしています。(エジプトから逃げて、ミディアンの地に逃れたモーセは、祭司レウエルの娘ツィポラと結婚します。神の命を受けて、モーセは妻子と共にエジプトに向かいます。途中でモーセは妻子を帰したようです。また、出エジプト記18章で、レウエル(エトロ)は、モーセの妻子を連れて、モーセのもとにやって来ています。その後、帰ります。)ホハブは、一度は断りますが、一緒に行ったようです。ホハブの一族もやがて、約束の地に入ったようです。(士師記1:16.4:11参照)

 モーセはホハブに一緒に行ってほしいと願ったのは、実は、道案内ではなく、ホハブの一族の幸せを願ってのことだともいわれています。

10:33~36、契約の箱

 イスラエルの人々は、シナイの荒れ野を出て、3日間の道のりを進んで行きました。契約の箱が先頭になって進んでいることが分かります。前の流れと違っています。やはり、神が先頭になって、イスラエルの人々を導いているということになっています。契約の箱が先頭になって進み、休憩する場所を探します。契約の箱が出発する時、モーセは「主よ、立ち上がってください。」といい、契約の箱が留まる時は、「主よ、帰って来てください。」といいます。

 イスラエルの人々は、シナイの荒れ野から、いよいよ約束の地に向かって旅立っていきます。その先頭には、契約の箱があって、神ご自身が、イスラエルの人々を導いてくださっていることがよく分かります。神は、イスラエルの人々と共に歩んでくださいます。しかし、この後に、いろいろなことが起ってきます。イスラエルの人々の歩みを通して、私たち人間の歩みとは、どのようなものかを示されます。私たちは今、イエス様の苦しみを覚える受難節の中を歩んでいます。人間の罪、神の救いをしっかりとみていきましょう。

祈り 神よ。あなたに祈る時を与えてくださり、ありがとうございます。受難節の中を歩んでいます。イエス様の苦しみの意味を深く考えることができますように、導いてください。ウクライナで悲しいことが起っています。どうか、一日も早く平和が訪れますように祈ります。この願いを、イエス様のお名前によって祈ります。アーメン。

皆様の祈り「                             」アーメン。

共に祈ってくださり、ありがとうございます。(横山厚志)

コメント