祈祷会 民数記26:1~37「第二回の人口調査より」 2022.8.3
イスラエルの人々は、エジプトを出てから、シナイの荒れ野で、神と契約を結びました。その時に第1回の人口調査が行われました。それは、12部族の20歳以上の男子の数を数えるというものでした。兵士の数を数えたといった方が分かりやすいと思います。そして、イスラエルの人々は決められた通りに出発していきました。約束の地を目の前にするところまでやってきました。イスラエルの人々は、約束の地を偵察するために各部族から12名が選ばれて、偵察に行きました。約40日間かかり帰って来て、報告することは、約束の地は良い土地だ、しかし、先住民は強く、自分たちが入って戦っても負けてしまう、だから入るべきではないといいました。それは、神の命令に反することでした。このことによって、イスラエルの人々は、荒れ野を40年間さまようことになってしまったのです。40年後、約束の地を入ることを拒否した人々はすべて荒れ野で死んでしまったのです。
そして、今日の聖書の個所で、第2回目の人口調査が行われています。まもなく約束の地に入っていきます。それは、約束の土地の占領と土地の分割をするということです。戦うことのできる兵士の数を調べています。第1回目と第2回目を比較してみます。
部族名 第1回目 第2回目 増減
ルベン 46500 43730 2770減
シメオン 59300 22200 37100減
ガド 45650 40500 5150減
ユダ 74600 76500 1900増
イッサカル 54400 64300 9900増
ゼブルン 57400 60500 3100増
エフライム 40500 32500 8000減
マナセ 32200 52700 20500増
ベニヤミン 35400 45600 10200増
ダン 62700 64400 1700増
アシュル 41500 53400 11900増
ナフタリ 54400 45400 8000減
合計 603550 601730 1820減
第1回目の人口調査と第2回目の人口調査ですが、総数は60万人とほとんど変わっていません。イスラエルの人々の罪と神の裁き、いろいろなことが起っていますが、神の祝福はほとんど変わっていないと思います。それを見ると、本当にうれしくなります。イスラエルの人々のいろいろな罪や過ちがありますが、神の恵みといいますか、神の祝福は変わっていない、その点はとても大切なことだと思います。
民数記26:9~11
エリアブの息子がネムエル、ダタン、アビラムである。このダタンとアビラムは共同体の召集者であったが、主に逆らったコラの仲間に同調してモーセとアロンに反逆した。大地は口を開き、彼らとコラを呑み込んだ。コラの仲間が死んだとき、火は二百五十人を焼き尽くした。彼らはこうして、警告のしるしとなった。ただし、コラの子たちは死ななかった。
ここは民数記16章に出てくる内容です。レビ族のコラがエリアブの子ダタンとアビラムと組んで、モーセとアロンに反逆しています。それは、同じレビ族なのに、アロンとその子らだけが祭司職を独占している、どうして、自分たちも祭司職を与えて欲しいというものでした。祭司職は神が定めたもので、神に反逆したことで、彼らを大地が口を開き、すべて飲み込んでしまったのです。そして、仲間に加わった250人も火で焼かれてしまったのです。コラは死にましたが、コラの子たちは死ぬことはなかったのです。神の憐れみによります。
民数記26:19~21
ユダの息子、エルとオナン。エルとオナンはカナンの土地で死んだ。その他のユダの子孫。その氏族に従うと、シェラとシェラの氏族、ペレツとペレツの氏族、ゼラとゼラの氏族。ペレツの子孫であるヘツロンとヘツロンの氏族、ハムルとハムルの氏族。
創世記38章には、ユダとタマルの物語があります。ユダには3人の息子がいました。長男エル、次男オナン、三男シェラがいました。タマルは長男エルと結婚しました。エルは亡くなり、タマルはオナンと結婚しました。オナンも亡くなります。タマルとの結婚によって、長男と次男を亡くしたユダは三男と結婚することを控えるようになりました。やがてユダの妻が亡くなります。ユダにタマルは遊女の格好をして近づきます。そして、タマルはユダと関係を持って、ペレツとゼラを生みました。人間の複雑な思いが出ています。それが聖書には忠実に書かれてあります。
今日は、第2回目の人口調査の前半の部分を読みました。ここだけでも、イスラエルのいろいろな罪があり、神の裁きもありました。それでも、神の恵みと祝福は変わることがないのです。いろいろな危機が起ります。神がイスラエルの人々のすべてを裁いてしまう場面も出てきます。しかし、それでも、神の与えてくださった祝福は変わることがないのです。神がイスラエルの人々に与えた祝福は決して変わることがないのです。
祈り 神よ、祈りの時と聖書の学びの時を与えてくださり、ありがとうございます。イスラエルの人々は、神の民でありながら、たくさんの過ちと罪を犯しています。そして、多くの神からの裁きを受けています。それでも、神がイスラエルの人々に与えてくださった祝福は変わることがありません。神の愛を正しく、私たちが受け止めることができますように、導いてください。この願いを、イエス様のお名前によって祈ります。アーメン。
皆様の祈り「 」アーメン。
共に祈ってくださり、ありがとうございました。(横山厚志)
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