12月28日の祈祷会の内容です。

祈祷会

祈祷会      申命記4:1~24「神の掟と法を守ること」     2022.12.28

 エジプトを出たイスラエルの人々は、荒れ野を40年間さ迷いましたが、今や、神の命令を受けて、再び、約束の地に向かって旅立っていきます。そして、ヨルダン川の東側のモアブの荒れ野までやって来ました。約束の地はもう目の前です。モーセは、ここでその人生を終えることになります。モーセは、約束の地に入って行くイスラエルの人々に、この荒れ野の旅の40年間を振り返りながら、神の守りと裁きを語ってきました。そして、目の前にいるイスラエルの人々に、神の掟と法を守るように勧告するのです。

・4:1~14、モーセの勧告

 モーセは、イスラエルの人々に神が与えてくださった掟と法を守るようにいいます。それを守ることによって、約束の地において、人々は命を得て、平和に暮らすことができるのです。神が与えてくださった掟と法を、何一つ加えることも減らすこともしてはならないのです。

 ここで、モーセは、イスラエルの人々に民数記25章で起ったバアル・ペオルの事件を語っています。イスラエルの人々がシュティムに滞在していた時に、モアブの娘たちに従って背信の行為をしてしまいました。モアブの娘たちは、自分の神々に犠牲をささげる時に、イスラエルの人々を招き、人々はその食事に加わってモアブの神々を拝んでしまったのです。イスラエルの人々はペオルのバアルを慕ったので、神はイスラエルの人々に対して憤られたのです。この災害によって、24000人が亡くなったのです。神は、偶像に従った者たちを滅ぼされました。神を信じる者は、今日も生きることができているのです。

 モーセは、イスラエルの人々に、自分が人々に神の掟と法を語るのは、これから約束の地に入って、神の民として生きて神の掟と法を守るためだと繰り返し語っています。あなたがたは、それを忠実に守りなさい。そうすれば、諸国の人々に、イスラエルの知恵と良識が示されて「この大いなる国民は確かに知恵があり、賢明な民だ」というであろうといいます。更に神の偉大さをモーセは語っています。「いつ呼び求めても、近くにおられる我々の神、主のような神を持つ大いなる国民がどこにいるだろうか。また、わたしが今日、あなたたちに授けるこのすべての律法のように、正しい掟と法を持つ大いなる国民が他にいるだろうか」と。

 モーセの勧告は続きます。ただひたすらに注意して、あなた自身に十分気を付けて、目で見たことを忘れず、生涯心から離すことなく、子や孫たちに語り伝えるようにいいます。神はわたしに「民をわたしのもとに集めなさい。わたしの言葉を彼らに聞かせ、彼らが地上で生きる限り、わたしを畏れることを学び、また、それを子らに教えることができるようにしよう」と、いってくださった。神はあなたがたに契約を結び、行うべきことを示されました。それが十戒です。神はそれを2枚の石の板に書き記された。この掟と法は、あなたたちが渡って行って得ようとしている土地で行うべきもので、あなたたちに教えるようにわたしに命じされたのだといいます。

・4:15~24、偶像礼拝に対する警告

 モーセは、イスラエルの人々に語ります。偶像礼拝に対する警告です。「あなたたちは自らよく注意しなさい。神が火の中から語られた日、あなたたちは何の形も見なかった。堕落して、自分のためにどのような形の像も造ってはならない。地上のいかなる獣の形も、空を飛ぶ翼のあるいかなる鳥の形も、地上を這ういかなる動物の形も、地下に住むいかなる魚の形も、また目を上げて天を仰ぎ、太陽、月、星といった天の万象を見て、これらに惑わされ、ひれ伏してはならない。」と。

 ここで、モーセはイスラエルの人々の歩みを神の視点から語っています。「神はあなたがたを選び出し、鉄の炉であるエジプトから導き出し、今日のようにご自分の嗣業の民とされた。あなたたちは約束の地に入って行く。あなたたちは注意して、神があなたたちに与えてくださった掟と法を忘れずに行うようにしなさい。あなたがたは神が禁じられたいかなる形の像も造らないようにしなさい。神は焼き尽くす火であり、熱情の神だからです」と。

 ここまで申命記4章の前半の部分を見てきました。神がイスラエルの人々を選んで神の民とされたこと、神の民として歩むために、神から与えられた掟と法を守ることが確認されていることを見ることができました。神が与えてくださった約束の地、その約束の地に入るイスラエルの人々、彼らが何よりも神が与えてくださった掟と法を守ることが必要であることを思いました。旧約聖書において、神はイスラエルの民を選び、その救いの業を行っていくのですが、何よりも掟と法を理解し、守ることに集中していることが分かります。その神の掟と法の内容を理解すること、そして、それを守ることが求められているのです。そのことを神の民として選ばれたイスラエルの人々がいかに実践していくことが試されるのです。

祈り 神よ。あなたがイスラエルの人々を通して与えられる掟と法を、私たちが改めて理解することの大切さを感じています。あなたの示す掟と法は、イスラエルの人々だけではなく、私たち人間がいかに生きていくべきかを教えています。そこには、神が私たち人間に対する深い愛が含まれています。神の思いを理解することを喜ぶとすることができるように導いてください。この願いを、イエス様のお名前によって祈ります。アーメン。

皆様の祈り「                              」アーメン。

共に祈ってくださり、ありがとうございます。(横山厚志)

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