1月24日の祈祷会の内容です。

祈祷会

祈祷会      ヨシュア記15:1~19「カレブとオトニエル」   2024.1.24

 ヨシュア記は、イスラエルの人々が神から与えられる約束の地を手に入れることと、その地に部族ごとに分けて住むことが書かれてあります。ヨシュア記は全部で24章ありますが、1~12章は約束の地を手に入れること、13~24章は約束の地に部族ごとに分けて住むことが書かれてあります。今日は、ヨシュア記15章の前半の部分を学びます。ユダ族の境界線とオトニエルの物語がその内容です。

・15:1~12、ユダ族の境界線

 すでにヨルダン川東側はルベン族、ガド族、マナセの半部族が手に入れています。ヨルダン川西側の最初に出て来るのがユダ族になります。ユダの人々の部族が氏族ごとにくじで割り与えられた領土は次のようになります。南境は塩の海の南端からカデシュ・バルネアを通ってエジプトの川に沿って地中海までです。東側は塩の海がその境です。北境は塩の海にヨルダン川が注ぎ込む河口からエルサレム南側から地中海に達します。西境は地中海沿岸です。とても大きな領土になります。

・15:13~19、オトニエル

 神の命令に従い、ヨシュアはカレブにキルアト・アラバであるヘブロンを与えました。アルバはアナク人の先祖です。カレブは、アナク人の子孫シェシャイ、アヒマン、タルマイの3氏族をそこから追い出しました。ヨシュア記14:6~15で、カレブがヨシュアにモーセとの約束から約束の地をもらえるというものがありました。そのことを申し出ています。85歳のカレブは、今でも自分は健康であり、戦争でも、日常の務めをする力があるといっています。それを証明するように、3氏族を追い出すことができました。

更にデビルに上って住民を攻めました。しかし、ここではカレブの力だけではできないことを感じて、「デビル(キルタト・セフェル)を撃って占領した者に娘アクサを妻としてあたえよう」といいます。自分の娘をそのように軍事的・政治的に使うことはどうかと思いますが、そのようにしています。

 するとカレブの弟ケナズの子オトニエルがそこを占領しました。カレブは娘アクサを妻としてオトニエルに与えました。アクサは父カレブから畑をもらうようにオトニエルに勧めます。またアクサは父カレブに「お祝いをください。わたしにネゲブの地をくださるなら、ため池も添えてください」とお願いしています。すると父カレブは上と下のため池を娘アクサに与えるのです。このオトニエルのことですが、士師記1:12~15で、ここと同じ内容が書かれてあります。また、士師記3:7~11で初代の士師として登場して来ます。オトニエルは士師として40年間働きました。

・ケナズ人カレブ

 ユダ族のカレブのことを触れてきましたが、カレブとは何者でしょうか。そのことを確認していきたいと思います。「ユダ族では、エフネの子カレブ」(民数記13:6)は、イスラエルの人々が約束の地を前にしたカデシュ・バルネアで、各部族を代表して12人が選ばれています。カレブも選ばれていますが、ユダ族となっていることが分かります。すると、カレブはユダ族かと思いますが、次のような表現があります。

民数記32:12

ただし、ケナズ人エフネの子カレブとヌンの子ヨシュアは別だ。彼らは主に従いとおしたからである。

ヨシュア記14:6

そのころ、ギルガルのヨシュアのもとにユダの人々が来た。その一人ケナズ人エフネの子カレブがこう言った。

 この2つの箇所は、カレブをケナズ人エフネの子カレブと呼んでいます。ケナズ人というのです。ケナズ人については次のように書いています。

創世記15:18~21

その日、主はアブラムと契約を結んで言われた。「あなたの子孫にこの土地を与える。エジプトの川から大河ユーフラテスに至るまで、カイン人、ケナズ人、カドモニ人、ヘト人、ペリジ人、レファイム人、アモリ人、カナン人、ギルガシ人、エブス人の土地を与える。」

 神がアブラハムと契約を結び、約束の地を与えるというところです。その中に住んでいる民族にケナズ人があることが分かります。

創世記36:9~11

セイルの山地に住む、エドム人の先祖エサウの系図は次のとおりである。まず、エサウの息子たちの名前を挙げると、エリファズはエサウの妻アダの子で、レウエルはエサウの妻バセマトの子である。エリファズの息子たちは、テマン、オマル、ツェフォ、ガタム、ケナズである。

 ケナズ人のケナズのもとは、ヤコブの兄エサウであり、エサウと妻アダの子がエリフアズであり、エリフアズの子の1人がケナズとなっています。ケナズ人エフネの子カレブは、ヤコブの兄エサウの子孫であり、やがて、ケナズ人はどこかの場面(具体的には分からない)で、イスラエルの人々に吸収されて、ユダ族に加えられたと考えることができます。カレブとエトニエルがイスラエルの人々の中で重要な働きを担っています。旧約聖書のいろいろな見方がここにはあります。

祈り 神よ。祈りの時と聖書の学びをすることができましたことを心から感謝します。カレブはイスラエルの人々の中で信仰の人と取り上げられています。約束の地に入って行くべきだと最後まで主張しているからです。そのカレブの出身を見ました。カレブはケナズ人です。イスラエルの人々ではありませんでしたが、大切な働きをしています。聖書の深さを感じることができました。エサウの子も用いられるということです。イエス様のお名前によって感謝して祈ります。アーメン。

皆様の祈り「                            」アーメン。

共に祈ってくださり、ありがとうございました。(横山厚志)

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