1月25日の祈祷会の内容です。

祈祷会

祈祷会           申命記6章「大切な教え」       2023.1.25

 エジプトで長い間奴隷だったイスラエルの人々、神が指導者モーセを送り、エジプトから解放し、荒れ野の旅を経て、目的地である約束の地を目指して歩んでいきます。荒れ野の40年の旅が終り、目の前には約束の地が広がっています。モーセは、約束の地を目の前にして、イスラエルの人々に、神の民として歩むことの意味をここで語っています。その中心的な教えは、神の与えてくださった掟と法を守ることでした。神の掟と法とは、十戒です。申命記5章には、その十戒が書かれてありました。神がイスラエルの人々に与えた十戒、それを守ることは、彼らの未来がかかっていました。

 この申命記6章では、神の教えである十戒を大切に守るように書かれてあります。それが、イスラエルの人々の日常生活に入っていくのです。イスラエルの人々の日常生活の中で、十戒を守ることが意識されています。

・6:1~15、唯一の主

 神は、イスラエルの人々に守るように命じられた戒めと法が十戒です。これこそ、イスラエルの人々が約束の地において忠実に守るべきものです。そうすることによって、イスラエルの人々は約束の地において大いに栄え、繁栄の中で生きることができるのです。ここには、イスラエルの人々の信仰告白があります。

申命記6:4~5

聞け、イスラエルよ。我らの神、主は唯一の主である。あなたは心を尽くし、魂を尽くし、力を尽くして、あなたの神、主を愛しなさい。

 これは、イエス様によって、律法の中で一番大切な教えであると教えられています。

マタイ22:37~40

イエスは言われた。「『心を尽くし、精神を尽くし、思いを尽くして、あなたの神である主を愛しなさい。』これが最も重要な第一の掟である。第二も、これと同じように重要である。『隣人を自分のように愛しなさい。』律法全体と預言者は、この二つの掟に基づいている。」

 この神の教えの大切な内容を、イスラエルの人々は日常生活の中で、心に留めて生活し、子どもたちに繰り返し教え、家に座っている時も、道を歩く時も、寝ている時も、起きている時も、これを語り聞かせるのです。更に、これをしるしとして自分の手に結び、覚えとして額につけ、家の戸口の柱にも門にも書き記すのです。ここまで徹底して、神の教えを守るように導くのです。そうすることで、約束の地において幸せに生きることができるのです。

 しかし、人間は幸福で平和な日々が続くと、それが自分たちの力で得たかのように思い込んでしまう危険性があります。そこで、神は、十戒の前文を思い出すように促します。約束の土地、美しい町々、あらゆる財産で満ちた家、貯水池、ぶどう畑とオリーブ畑などを得て、食べて満足する時に、神がイスラエルの人々をエジプトの国、奴隷の国から導き出されたことを決して忘れることがないようにと注意を与えています。神のみを畏れ、仕え、信じて歩むのです。約束の地においてイスラエルの人々に与えられたものはすべて神によって与えられたものです。幸福と平和が続くと、イスラエルの人々はそのことを忘れてしまう危険性がいつもあるのです。

・6:16~25、主の命令を守ること

 イスラエルの人々は、神が命じられた戒めと定めと掟をよく守り、神の目にかなう正しいことを行うことを求められています。そうすることで、約束の土地において幸せと平和に生き続けることができるのです。将来に、あなたたちの子どもたちが「私たちの神、主が命じられたこれらの定めと掟と法は何のためですか」と尋ねる時には、あなたがたの子どもたちには、こう答えなさいとして「私たちはエジプトで奴隷であったが、神は力ある御手をもって、私たちをエジプトから導き出されました。神は、私たちの目の前で、エジプトに対して大きなしるしと奇跡を行い、エジプトから導き出し、約束の土地に導き入れてくださった。そして、この土地を与えてくださった。神は私たちにこれらの掟をすべて行うように命じ、私たちは神を畏れるようにし、今日あるように、常に幸いに生きるようにしてくださった。私たちは神が命じられたとおり、神の戒めをすべて忠実に行うように注意するならば、私たちは報いを受けて、幸いに生きることができる。」と。

 イスラエルの人々は、彼らの日常生活の中で、神の教えを実際にいい、聞かせ、そして、実践していくのです。親から子どもたちに語り聞かせます。または、年間の大きな祭りを通して、神の救いの出来事を思い出しながら、神と共に歩んでいくのです。実際の生活の中に、神の教えが神の言葉が生きています。

 私たちの信仰生活も同じです。日曜日の礼拝、水曜日の祈祷会を通して、神の救いの出来事を知ります。また、日々の生活の中で聖書を読み、神に祈る時を持ち、イースターやペンテコステやクリスマスを通して、神の救いの業を知るのです。日々の日常生活の中で、神と共に生きる生活があるのです。それが、私たちの信仰生活です。

祈り 神よ。イスラエルの人々の大切な信仰生活にふれてきました。彼らは日常生活の中で、神の言葉を聞き、学び、実践していきます。神と共にある生活がそこにはあります。イスラエルの人々と同じように、私たちの信仰生活も同じです。礼拝や祈祷会を通して、神の言葉を聞き、神を賛美し、神に祈り、日常生活をしています。神の共にある生活を大切にしていくことができますように、導いてください。この願いを、イエス様のお名前によって、祈ります。アーメン。

皆様の祈り「                            」アーメン。

共に祈ってくださり、ありがとうございます。(横山厚志)

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