9月14日の祈祷会の内容です。

祈祷会

祈祷会        民数記31:1~24「神の厳しさについて」     2022.9.14

出エジプト記20:4~6

あなたはいかなる像も造ってはならない。上は天にあり、下は地にあり、また地の下の水の中にある、いかなるものの形も造ってはならない。あなたはそれらに向かってひれ伏したり、それらに仕えたりしてはならない。わたしは主、あなたの神。わたしは熱情の神である。わたしを否む者には、父祖の罪を子孫に三代、四代までも問うが、わたしを愛し、わたしの戒めを守る者には、幾千代にも及ぶ慈しみを与える。

 上の聖句は、十戒の第2戒です。偶像礼拝の禁止のことが書かれてあります。民数記25章では、イスラエルの人々がペオルのバアルを慕ったことが書かれてあります。モアブの王バラクがイスラエルの人々の脅威に対して占い師バラクをよんで、イスラエルを呪って弱くすることを計画しました。その計画は失敗しました。バラムはバラクにある秘策を与えます。モアブとミディアンの娘たちを使って、イスラエルの男子を誘惑し、偶像礼拝させ、弱くするというものでした。このバラムの計画は実行され、イスラエルはぺオルのバアルを礼拝してしまったのです。神の怒りがイスラエルの上に注ぎ、24000人が死んでしまったのです。

 そして、今日の聖書の箇所は、神がモーセを通して、イスラエルの人々に、ミディアン人から受けた仕打ちの報復をするように命じるのです。偶像礼拝をしてしまったイスラエルの人々に対する裁きがありました。そして、ここでは、その原因となったミディアンの人々への報復というかたちになっていきます。旧約聖書には、聖戦という考え方があります。正直、私は好きなことではありません。しかし、このような考え方があることを受け止める必要があると思います。それにしても、ここまでやりますかという感じです。

・1~6、戦いのための招集

 神はモーセを通して、イスラエルの人々に命じます。ミディアン人への報復です。イスラエルの部族ごとに千人ずつ兵士を出すようにいいます。合計12000人です。彼らは戦いに出かけていきます。祭司エルアザルの子ピネハスは聖なる祭具と出陣に吹くラッパを手に持っていくのです。

・7~12、戦争

 イスラエルはミディアンと戦い、男子を皆殺しにしました。5人のミディアンの王も殺しました。ぺオルのバラムも剣にかけて殺しました。ミディアンの女性と子どもを捕虜にし、家畜や財産、富のすべてを奪い取り、彼らの町々、村落や宿営地に火をつけて、ことごとく焼き払いました。兵士たちは、人や家畜、戦利品と分捕ったものすべてを集め、モーセとイスラエルの人々の共同体のもとに戻って行きました。

・13~18、捕虜の処置

 モーセは戦いを終えて帰還した軍の指揮官たちに向かって怒り、「どうして、女たちを皆、生かしておいたのか。ぺオルの事件は、この女たちがバラムに唆され、イスラエルの人々を主に背かせて引き起こしたもので、そのために主の共同体に災いがくだったのではないか。すぐに、子どもでも男の子は皆、殺せ。女のうち、男と寝て男を知っている女も皆、殺せ。女のうち、まだ男と寝ず、男を知らない娘は、あなたたちのために生かしておくがよい」と、いいます。このモーセの怒りを受けて、兵士たちは、男の子たち、男を知っている女性たちを皆殺しにしたのでしょう。本当に、何ともいうことができません。

・19~20、帰還兵の清め

 戦いに出ていった兵士たち、捕虜たちでも、人を殺した者、殺された者に触れた者は皆、3日目と7日目に、身を清める必要がありました。(詳しい清めに関しては民数記19章に出ています。)そして、衣服も革製品も山羊の毛でつくったものも、木でつくったものもすべて、清める必要がありました。

・21~24、戦利品の清め

 祭司エルアザルは帰還した兵士たちにいいました。「主がモーセに与えた律法の定めによって、金、銀、青銅、鉄、錫、鉛など、すべて火に耐えるものは、火の中を通すと清くなる。それ以外のものは、清めの水で汚れを清める。火に耐えないものは、すべて水を通さなければなりません。7日目に衣服を洗うと、あなたたちは清くなる。その後で、宿営に入ることができる」というのです。

 ここまで読んできて、偶像礼拝に対する神の厳しさを知ることができます。ここまで徹底的に神は裁きを行うのです。そして、戦うこと、罪に対する清めのことが書かれてありました。

ローマ3:22~24

すなわち、イエス・キリストを信じることにより、信じる者すべてに与えられる神の義です。そこには何の差別もありません。人は皆、罪を犯して神の栄光を受けられなくなっていますが、ただキリスト・イエスによる贖いの業を通して、神の恵みにより無償で義とされるのです。

 新約聖書で、イエス・キリストの十字架が、私たちの罪の赦しにつながるとあります。考えてみると、私たち人間の罪の重さが、イエス・キリストを十字架につけなくてはならないものになっていくのです。人間の罪とイエス・キリストの十字架をつなげていく必要があります。

祈り 神よ、祈りの時と聖書の学びをする時を与えてくださり、ありがとうございます。あなたの思いをしっかりと受け止めることができるように、私たちを導いてください。この願いを、イエス様のお名前によって祈ります。アーメン。

皆様の祈り「                               」アーメン。

共に祈ってくださり、ありがとうございます。(横山厚志)

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