12月10日の祈祷会の内容です。

beach during sunset 祈祷会
Photo by Bella White on Pexels.com

祈祷会    サムエル記上30章「主によって力を奮い起こすダビデ」 2025.12.10

 ダビデは、イスラエル王サウルから逃げるために、敵であるペリシテの地に逃げて行きました。ペリシテの地に行ったダビデはペリシテ人アキシュに認めてもらうために、いろいろな努力をしています。ダビデはイスラエルと戦っているように見せて、実際はペリシテの地に近い場所を攻めていたのです。その中にアマレク人がありました。ダビデはアマレク人の攻撃では、男も女も生かしておかず、羊、牛、らくだ、衣類を奪ってアキシュの元に戻って行きます。ダビデがアマレク人を男も女も生かしていかない理由は、ダビデの行動がアキシュに知られることを恐れたためでした。このダビデの作戦は成功し、アキシュはダビデを信じたのです。

 ペリシテ人はイスラエル全面戦争をする準備を始めました。その時に、ペリシテ人アキシュはダビデに、自分たちと一緒に出陣するように促すのです。アキシュがダビデを信じたことで、ペリシテ人の傭兵として、何とイスラエルと戦うことになるのです。ダビデにすれば大きな危機でした。ペリシテ人が戦うために集まって来た時に、ペリシテの武将たちは、ダビデとその兵が一緒に戦うに出て行くことに反対しました。かつての英雄ダビデの戦いを知っていたからです。もし、戦いの最中に裏切られたらたまらないと考えたからです。こうして、ダビデとその兵は、イスラエルとの戦いに出て行かなくてよくなりました。ダビデは心の中でホッとしたはずです。

 ダビデとその兵が根拠地であるツィクラグに帰って来ると悲劇が待っていました。それは、アキシュと共に戦いに出て行こうとして、ツィクラグを離れた時に、アマレク人がツィクラグを攻撃して、町に火をかけ、そこにいた女性たち、年若い者から年寄りまで、1人も殺さず捕えて引いて行ったのです。ダビデたちが町に戻って見ると、町は焼け落ち、妻や息子、娘たちが連れ去られていました。ダビデや兵たちは、声をあげて泣き、ついには泣く力もなくなったというのです。でも、ダビデがアマレク人を襲った時は、男も女も皆殺しでしたにも関わらず、皆を生かして連れて行ったので、寛容だなあと感じるのです。でも、兵は皆、息子、娘のことで悩み、ダビデを石で打ち殺そうといい出したのです。ダビデは非常に苦しみました。自分でいろいろなことを考えて行動して来ましたが、今の状況ではどうしたらいいのか分からないのです。

 ダビデはここで神に立ち帰って行きます。その神、主によって力を奮い起こすのです。ダビデは祭司アビアタルを呼んで「エフォドを持って来なさい」と命じます。ダビデは主に託宣を求めます。ダビデは「この略奪隊を追跡すべきでしょうか。追いつけるでしょうか」と問います。主の答えは「追跡せよ。必ず追いつき、救出できる」でした。ダビデとその兵600人は出立しました。ペゾル川に着くと、そこで落伍者が出ました。200人は疲れ過ぎていてペゾル川を渡ることができなかったので、そこに留まりました。ダビデと400人は追跡を続けます。兵士たちは野原で1人のエジプト人を見つけ、ダビデのもとに連れて行きます。パンを与えて食べさせ、水を飲ませ、干しいちじくと干しぶどうを食べさせると元気を取り戻しました。彼は3日間、飲まず食わずにいたからです。ダビデは彼に「お前は誰の配下の者で、どこから来たのか」と問うと、彼は「私はエジプトからの従者で、アマレク人の奴隷になっていました。3日前に病にかかり、主人に捨てられました。ツィクラグに火をかけたのは我々です」と答えます。ダビデは「お前はその略奪隊のもとにわたしを案内できるか」と尋ねると、彼は「あなたが、わたしを殺さない、主人に引き渡さないと神に誓ってくだされば、あの略奪隊のところに御案内します」と答えます。

 彼はダビデを案内して行きます。見ると、アマレク人はその辺り一面に広がり、ペリシテの地とユダの地から奪った戦利品がおびただしかったので、飲んだり食べたり、お祭り騒ぎをしていました。夕暮れになるとダビデは攻撃をかけ、翌日の夕方まで続けました。らくだに乗って逃げた400人の若者を除いて、逃げた者は1人もいませんでした。ダビデはアマレク人が奪って行った物をすべて取り戻しました。更に、羊や牛をことごとく奪って行ったのです。一行はこの家畜の群れを引きながら「これはダビデの戦利品だ」といったのです。

 やがて、疲労のためにダビデに従うことができず、ペゾル川に留まっていた200人の兵のもとに戻って来ると、彼らはダビデとダビデに従った兵士たちを迎えます。ダビデはこの兵士たちに近づくと、彼らの安否を尋ねます。ダビデに従った兵士の中で、悪意を持つ者がいて、「彼らは我々と共に行かなかったから、我々が取り戻した戦利品を与える必要はない」といいます。しかし、ダビデは「兄弟たちよ、主が与えてくださったものをそのようにしてはいけない。我々を守ってくださったのは主なのだ。襲って来た略奪隊を我々の手に渡されたのは主なのだ。荷物のそばに留まっていた者の取り分は、戦いに出て行った者の取り分と同じでなければならない。皆、同じように分け合うのだ」と答えます。この日から、これがイスラエルの掟、慣例となったとあります。ダビデはツィクラグに帰ると、友人であるユダの長老たちに戦利品の中から贈り物として、「これがあなたたちへの贈り物です。主の敵から戦利品の一部です」といいました。その送り先が、かつてダビデとその兵がさまよい歩いたすべての所の長老たちです。

 ダビデがペリシテの根拠地であったツィクラグに帰って来た時に、アマレク人の攻撃によって、町は焼かれ、すべての人たちが捕らえられて引いて行かれた時に、仲間から、ダビデを石で打ち殺そうという状況になりました。その時に、ダビデは神のもとに立ち帰ることができました。ダビデはその神、主によって力を奮い起こすことができたのです。ダビデ自身も多くの失敗をしました。その時に、ダビデは神のもとに立ち帰ることができたのです。このことが、信仰者ダビデが形成されていったのです。

祈り 神よ、聖書の学びと祈りの時を与えてくださり、ありがとうございました。ダビデの危機を度々、知ることができました。ダビデは自分の知恵によって行動し、その結果として多くの失敗を経験していきました。その時に、ダビデは神に立ち帰ることができたのです。神がダビデを選んだ理由がそこにあると思います。私たちもいろいろな経験をします。大きな失敗をした時に、神に立ち帰ることができますように、罪深い私たちを導き守ってください。この願いを、イエス様のお名前によって祈ります。アーメン。

皆様の祈り「                               」アーメン。

共に祈ってくださり、ありがとうございました。(横山厚志)

コメント