6月16日の祈祷会の内容です。

祈祷会

祈祷会       レビ記7章「5つのささげものについて」   2021.6.16

 神はイスラエルの人々を選び、契約を結ばれました。その契約の内容がレビ記には書かれてあります。神はイスラエルの人々と出会う場所として幕屋をつくり、それに仕える祭司を置かれました。人が神と出会うこと、そのためには犠牲のささげものが必要でした。神は聖なる方であり、人は罪によって汚れているからでした。人の罪を贖う、清めるための犠牲です。犠牲のささげものについては、5つのささげものがありました。

 レビ記1章~7章は、5つのささげものに関する内容が書かれてあります。祭司は日々の働きとしてイスラエルの人々を代表して、日毎にささげものをするものがありました。レビ記6章~7章には、祭司がすべきささげものに関する内容が書かれてあります。イスラエルの人々が、神へのささげものを持ってきます。それを祭司が受け取り、どのようにすべきかが書かれてあるのです。6章には焼き尽くすささげもの(6:2~6)、穀物のささげもの(6:7~11)贖罪のささげもの(6:18~23)です。そして、7章にですが、賠償のささげもの(7:1~10)、和解のささげもの(7:11~21)、脂肪と血は、神のものですから人々は一切食べてはならないなどのこと(7:22~36)です。最後に、5つのささげもの関する内容は、神がシナイ山でモーセに命じられたものであると再び書かれてあります。

 賠償のささげものですが、祭壇で焼かれるのは脂肪全部であり、肉は最も聖なるものに分類されており、祭司たちが聖なる庭で食べることになっていました。祭司の取り分ですが、焼き尽くすささげものの動物の皮は、祭司のものとなります。贖罪のささげもの、賠償のささげものも祭司のものになります。しかし、祭司が自分のためにささげたささげものの場合、祭司のものとはならず、皮や汚れた部分は灰捨て場に捨てられました。(4:12)穀物のささげものは、祭壇で焼かれる部分の残りのもの、かまど、なべ、平なべでつくったものは、すべて祭司のものとなり、その他の穀物のささげものは祭司全員のものとなりました。

 和解のささげものですが、オリーブ油を入れた輪型のパン、オリーブ油を塗った薄焼きパン、上等の小麦粉にオリーブ油を混ぜて練って輪型にしたもの、酵母を入れてつくった輪型のパンなど、その1つは神へのささげものとされ、その他は祭司のものとなりました。和解のためのささげものの肉は、その日のうちに食べるものでした。右もも肉は祭司、胸肉は祭司全員、その他はささげたものに配られました。請願、自発の和解のささげものは、その日に食べ残した分を翌日食べることは許されましたが、3日目には火で焼くことになりました。

 イスラエルの人々は、家畜やその他の動物の脂肪と血を食べることが禁じられています。血は命そのものを表すからです。(7:23~27)また、ささげるものが祭司にささげる部分の祭司の取り分についての細かい指示が書かれてあります。(7:29~36)

 レビ記の中にある5つのささげもの、焼き尽くすささげもの、穀物のささげもの、和解のささげもの、贖罪のささげもの、賠償のささげものですが、これらは神がシナイ山においてモーセに命じられたものです。神はイスラエルの人々に罪の贖いを求めました。神は聖であり、人は罪によって汚れているからです。人間の罪をはっきりと聖書は告げています。そして、人の罪の贖いとして、5つのささげものが言われているのですが、罪の贖いが終れば、神との交わりの回復、神との平和の回復が語られています。そして、人は神への感謝の応答として、満願のささげもの、随意のささげものとしてささげるようになります。人の罪、罪のための贖いとしての5つのささげもの、神との和解、交わりの回復をなっていきます。神は聖なる方であり、人の罪に対してはとても厳しいお方です。しかし、人を愛し、罪を取り除くことを求められます。そのためにこのような5つのささげものを用意されたのです。この時の罪の赦しは、過ってなされたものになります。故意的な罪に対してはとても厳しいのです。

 やがて、この罪の贖いが、新約聖書のイエス・キリストの十字架の罪の赦しになっていきます。神は人の罪を赦すために、長い時間をかけてくださり、実現してくださっています。神は人を罪から救うために働いてくださっているのです。

祈り 神よ、5つのささげものについて学んできました。このささげものによって、あなたは人の罪の贖いを求めています。そして、罪の贖いが終れば、あなたとの深い交わりを回復してくださいます。罪を赦された人々は感謝の思いを持って、あなたと出会うことを求めます。あなたの愛を深く知ることができるように導いてください。イエス様のお名前によって、祈ります。アーメン。

皆様の祈り「                             」アーメン。

一緒に祈ってくださり、ありがとうございます。(横山厚志)

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