2月2日の祈祷会の内容です。

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祈祷会     民数記7:1~29「イスラエルの指導者の献げ物①」  2022.2.2

 民数記の7章は、全部で89節まであり、非常に長いものになっています。それで、3部に分けて学んでいきたいと思います。今回は、1~29節までです。

 イスラエルの人々は、エジプトを出て、約束の地までの荒れ野の旅をすることになります。多くの人々の移動となっていきます。そのための準備として、幕屋を中心に人々の配置と役割が決められていきます。幕屋は神が宿る場所として大切なものです。幕屋を中心にレビ人が配置され、その周りを12部族が東西南北に配置されました。移動の時は、どのように移動するかの指示もありました。イスラエルの人々が神の民として歩むために必要な指示もありました。神に特別の請願を立てて生きるナジル人のこともありました。祭司による祝福が、イスラエルの人々の上に与えられました。出発の準備を整えましたが、まだ足りない部分がありました。

 モーセは、幕屋が建て終った日に、幕屋とすべての祭具に油を注いで聖別しました。その時に、イスラエルの指導者、家系の長は前に進み出ました。彼らは6台の牛車と12頭の雄牛をささげものとして、幕屋の前に引いて来ました。モーセはこれらを受け取り、レビ人に与えました。作業分担に応じて、幕屋の大切な祭具である契約の箱などを運ぶ、ケハトの子らには何も与えませんでした。彼らの作業は聖なる物を肩で担いで運ぶことになっているからです。幕屋の幕などを運ぶゲルションの子らには、2台の牛車と4頭の雄牛が与えられました。幕屋の板などを運ぶメラリの子らには、4台の牛車と8頭の雄牛が与えられたのでした。このように幕屋の移動に関して、運ぶための道具が整えられました。

 幕屋の祭壇に油が注がれる日に、12人の指導者は祭壇奉献のためのささげものを携えて来ました。彼らがそれを祭壇の前にささげると、主はモーセに「指導者は祭壇奉献のためのささげものを、1日1人ずつささげなさい」と命じました。そして、その指示に従って、12人の指導者は1日1人ずつ、ささげていきます。

 実は、この民数記7章が長くなっていることが、12人の指導者のささげものが、すべて同じであり、それが省略されていなくて、すべて書かれているのです。これには、この聖書がとても大切にしている部分だと思います。

 話は変りますが、私がかつて勤めていた学校では、まもなく卒業式を迎えます。特に、高校3年生は、3学期の初めに登校すると、来なくなります。受験のためでもありますが、後は、卒業式の準備のために数日登校するだけでした。卒業式当日、卒業証書が校長から1人1人の卒業生に渡されます。その時に、最初の生徒には卒業証書の全文を読みますが、後からは省略されます。その理由は時間の短縮のためにです。すべての生徒に全文を読みますと、時間の問題、校長の疲労などの問題が出て来るので、このようになっています。何を大切にするかの問題です。

 イスラエルの人々は、1日1人の指導者が、それぞれささげものをささげていきました。そのことを大切なものとして考えていたのでしょう。だから、1つ1つ丁寧に書かれていったのだと思います。そして、その同じささげものですが、130シュケルの銀の皿1枚、70シュケルの銀の鉢1個、それぞれに穀物のささげものとしてオリーブ油を混ぜた上等の小麦粉が盛ってあります。更に、香を盛った10シュケルの金のひしゃく1つ。焼き尽くすささげものとして、若い雄牛1頭、雄羊1頭、1歳の雄の小羊1匹。贖罪のささげものとして、雄山羊1匹。和解のささげものとして、雄牛2頭、雄羊5匹、雄山羊5匹、1歳の雄の小羊5頭です。このように1日1人のささげものが同じように書かれている。1人1人のささげものを大切に考えています。イスラエルの12部族が平等に、主の祭壇に関わっているのです。それは、主が1人1人を大切な存在として受け止めているということです。

聖書に、「あなたがたの髪の毛までも一本残らず数えられている。」(マタイ10:30)と、書かれているように、主は、私たちのすべて、髪の毛の一本残らず、数えてくださっています。だから、私たちは、自分で心配することはあっても、主にすべてを任せること、委ねることができるのです。

祈り 主よ。このように聖書を学ぶこと、祈りをすることを与えてくださり、ありがとうございます。日々の生活の中で、いろいろな不安や戸惑いの中にあります。先が見えないこと、未来に希望が持つことはできないことなどがあります。どうか、あなたを信頼し、希望と喜びを持って歩むことができるように、守り導いてください。この願いを、イエス様のお名前によって祈ります。アーメン。

皆様の祈り「                                   」アーメン。

共に祈ってくださり、ありがとうございます。(横山厚志)

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