1月17日の祈祷会の内容です。

祈祷会

祈祷会       ヨシュア記14章「カレブの信仰」     2024.1.17

 ヨシュア記は、イスラエルの人々が、神が与えてくださる約束の土地を得ることとそこに住むことが書かれてあります。ヨシュア記は全部で24章あります。内容としては1~12章が土地を得ること、13~24章が土地に住むことが書かれてあります。

・14:1~5、ヨルダン川の西側

 ヨシュア記13章では、約束の土地としてヨルダン川の東側をルベン族とマナセ族とマナセの半部族が土地に住んだことが書いてあります。ここでは、ヨルダン川の西側の土地を9部族とマナセの半部族がそれぞれ住むことになります。イスラエルの人々がカナンの土地で嗣業の土地として受け継いでいきます。これは祭司エルアザルとヨシュアとイスラエルの人々の諸部族の家長と共に、人々に嗣業の土地として与えたものです。神がモーセを通してくじで各部族に割り当てるのです。「くじは膝の上に投げるが、ふさわしい定めはすべて主から与えられる。」(箴言16章33節)

 ここでは、レビ族には嗣業の土地は与えられなかったこととカナンの土地の中では住むべき町と財産である家畜の放牧地は与えられています。また、ヨセフの子どもであるマナセとエフライムが12部族の入っていることを説明しています。

・14:6~15、カレブ

 ここではギルガルにいるヨシュアのもとにユダ族の人々がやって来ます。その1人カレブが「主がカデシュ・バルネアでわたしとあなたのことについて神の人モーセに告げられた言葉を、あなたはご存じのはずです」といっています。これは民数記13章のカナン偵察のことをいっています。エジプトを出たイスラエルの人々は、約束の地を目の前にする所であるカデシュ・バルネアにやって来ました。ここで、神はモーセにカナンの地を偵察するように命じます。それには部族ごとに12人が選ばれました。その中にユダ族のカレブとエフライム族のヨシュアが入っていました。12人は約束の地を偵察にいきます。約40日かけて行ってきました。帰って来て報告します。「約束の地は良い地である、しかし、先住民は強く大きい、アナク人もいる。だから、入って行けばその強い人々と戦うことになれば必ず敗北してしまう。入っていくべきではない」と告げるのです。しかし、カレブは「断然上って行くべきです。そこを占領します。必ず勝てます。」というのです。イスラエルの人々は約束の地に入っていくことに反対します。ヨシュアとカレブが「入って行くべきだ」と説得すると、人々は2人を石で打ち殺せといったのです。

 この時に、神が現れて人々の決断に対して激しく怒り、荒れ野の40年の歩みをするようになっていくのです。しかし、神はカレブに対してモーセに「しかし、わたしの僕カレブは、別な思いを持ち、わたしに従い通したので、わたしは彼が見た土地に連れて行く。彼の子孫はそれを継ぐ」(民数記14:24)といわれたのです。そのことをカレブはヨシュアにいっているのです。カデシュ・バルネアから偵察隊として派遣された時にカレブは40歳でしたといっています。カレブは自分が思ったことを報告しました。でも一緒にいった偵察隊の人々は、行くことに反対し、人々の心を挫いたのです。カレブは周りの人々には影響されることなく、自分が信じた通りに行動したのです。その日、モーセは誓って「あなたがわたしの神に従い通したから、あなたの足を踏み入れた土地は永久にあなたと、あなたの子孫の嗣業になる」と約束したと確認しています。

 偵察に行った時からすでに45年が過ぎたといいます。それでも神はカレブを生き永らえてくださったのです。今は、85歳になったといいます。今なお健やかであり、40歳の時と今も変わることなく、戦争でも、日常の務めでもする力がありますとヨシュアに告げています。そして、カレブの願いをいいます。どうか神があの時に約束してくださったこの山地をください。あの時も、今もアナク人がいて、城壁のある大きな町々があります。けれど、神が共にいてくださるなら、神は約束の通り、アナク人を追い払えますというのです。

 カレブは手に入れたい土地はまだ、イスラエルの人々が征服していない土地でした。そこにはカデシュ・バルネアから偵察に行った時にように、アナク人が住んでいました。あの時は40歳でした。今は85歳になって、アナク人と戦おうとしています。すごい信仰と気迫です。ヨシュアはカレブを祝福し、ヘブロンを嗣業の地として与えたのです。カレブはイスラエルの神に従い通しました。ヘブロンはかつてキリヤト・アルバと呼ばれていましたが、それはアナク人の中で最も偉大な人物アルバの名によるものであったといいます。カレブはヘブロンを自分の嗣業の土地とするために、ヨシュアからの許可を経て、仲間たちとアナク人と戦って、ヘブロンを手に入れたのでした。この地方の戦いはこうして収まったとなっています。

 このカレブの信仰を見てきました。神の御心があり、神が共にいてくださるなら、どんな困難にも立ち向かっていきました。そして、その困難を乗り越えることができたのです。私たちは、このカレブの信仰から何を学ぶことができるでしょうか。私たちの目の前には、いろいろな困難が待ち構えています。どのような困難でしょうか。その困難が神の御心に適うのなら、神は共にいてくださり、乗り越えることができるという信仰を持ちたいと思います。

祈り 神よ。聖書の学びと祈りの時を与えてくださり、感謝します。カレブの神に対する強い信仰と見てきました。カレブの信仰の源はどこにあるのでしょうか。そのカレブの信仰を、私たちも持つことができるでしょうか。本当に乗り越えるべき困難と向き合い、乗り越える力を、神への信仰を持つことができますように導いてください。この願いを、イエス様のお名前によって祈ります。アーメン。

皆様の祈り「                          」アーメン。

共に祈ってくださり、ありがとうございます。(横山厚志)

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