5月17日の祈祷会の内容です。

祈祷会

祈祷会       申命記18章「預言者のこと」    2023.5.17

 神は、イスラエルの人々と契約を結ばれました。神は、イスラエルの人々の神となり、イスラエルの人々は神の民となるということです。エジプトを出たイスラエルの人々は、荒れ野の旅を経て、約束の地を目指して歩んでいました。今や、約束の地を目の前にする所までやって来ました。ここで、指導者モーセは、イスラエルの人々に神の民として生きることも意味を語っています。それが、申命記の内容です。神の民として生きることは、神の教えを守ることです。ここでは、神の教えが具体的な内容としていわれています。

・1~8、レビ人および祭司に関する規定

 神は、イスラエルの人々が神と出会う場所として幕屋を造ってくださいました。幕屋に仕える者として祭司やレビ人がおかれたのです。祭司は、神とイスラエルの人々の間に立つ者です。イスラエルの人々は直接に神と出会うことができません。それは、神は聖なる方であり、人は罪を犯していて汚れているからです。そこで、仲保者として祭司がおかれたのです。レビ人は祭司に仕える者、幕屋の管理をする者ということができるでしょう。

 イスラエルの人々が約束の地に入ると、土地を12部族ごとにくじ引きで分けることになっています。しかし、レビ人は神に仕える者として、土地を与えられることはありません。そのために、他の部族の人々が主にささげるささげものをいただくことができるとしています。牛や羊は、肩と両頬と胃の部分です。また、穀物、ぶどう酒、オリーブ油、羊の毛などが与えられるのです。神が、レビ人をご自身に仕える者としてくださったのです。

・9~14、異教の習慣への禁止

 イスラエルの人々が約束の地に入った時に、先住民がしていたいとうべき習慣を見習ってはいけないのです。先住民は、自分の息子、娘を火の中に通らせたのです。神々にいけにえとしてささげたということです。また、占い師、卜者、易者、呪術師、呪文を唱える者、口寄せ、霊媒、死者に伺いを立てる者などをしてはいけないのです。イスラエルの人々は、主と共にあって全き者であることが求められています。先住民は、卜者や占い師に尋ねますが、イスラエルの人々がそうすることを主は許されないのです。

サムエル記上28:7~8

サウルは家臣に命令した。「口寄せのできる女を探してくれ。その女のところに行って尋ねよう。」家臣は答えた。「エン・ドルに口寄せのできる女がいます。」サウルは変装し、衣を替え、夜、二人の兵を連れて女のもとに現れた。サウルは頼んだ。「口寄せの術で占ってほしい。あなたに告げる人を呼び起こしてくれ。」

 サムエルが死んで、サウルは、ペリシテ軍の攻撃を恐れて、どう対応していいのか分からず、口寄せを使って、死んだサムエルを呼び起こして、判断を委ねようという場面が出ています。聖書にこのような内容が出ています。口寄せとは、死んだ人の霊を呼び起こすということです。

・15~22、預言者を立てる約束

 イスラエルの人々が約束の地に入って、占い師や口寄せなどをしてはならないとありました。それでは、どうするかということですが、神は、イスラエルの人々の中から、モーセのような預言者を立てるというのです。イスラエルの人々は、神が送った預言者の声に聞き従う必要があります。そもそも、どうしてこのようなるのかといえば、ホレブで集会に日に、「二度とわたしの神、主の声を聞き、この大いなる火を見て、死ぬことのないようにしてください」とあなたの神、主に求めたことによっている。(18:16)のです。

申命記5:25~27

しかし今、どうしてなお死の危険に身をさらせましょうか。この大きな火が我々を焼き尽くそうとしています。これ以上、我々の神、主の御声を聞くならば、死んでしまいます。一体誰が火の中から語りかけられる、生ける神の御声を我々と同じように聞いて、なお生き続けているでしょうか。どうか、あなたが我々の神、主の御もとに行って、その言われることをすべて聞いてください。そして、我々の神、主があなたに告げられることをすべて我々に語ってください。我々は、それを聞いて実行します。

 ここから、神はイスラエルの人々の求めに応じて、預言者を送るということになっていきます。ただ、その預言者が、神の命じていないことを勝手に語っているならば、その預言者は死なねばならないとあります。しかし、イスラエルの人々は、その預言の内容が神の言葉かどうかどのように知ることができるかが問題になってきます。その判断は、預言の内容が実際に起るか実現するかで分かるといいます。

使徒5:38~39

そこで今、申し上げたい。あの者たちから手を引きなさい。ほうっておくがよい。あの計画や行動が人間から出たものなら、自滅するだろうし、神から出たものであれば、彼らを滅ぼすことはできない。もしかしたら、諸君は神に逆らう者となるかもしれないのだ。

 イエス様の弟子たちが、聖霊を受けて、大胆に、イエス・キリストの福音を語るようになっていきます。それに反対する人々が、弟子たちを捕らえて、裁判にかけています。反対する人たちは、弟子たちを殺すようにいいます。その時に、律法学者で人々から尊敬を受けているガブリエルという人が立っていいます。弟子たちの行動をもうしばらく様子を見るようにいいます。そのことによって、福音が本物かどうか分かるといいます。福音は本物でした。2000年以上に渡って、伝えられているからです。私たちも信じて生きているのです。

祈り 神よ。聖書の学びと祈りの時を与えてくださり、ありがとうございます。あなたの言葉がいかに真実であり、私たちの信仰の中心であることを、改めて知ることができますように、導いてください。この願いを、イエス様のお名前によって、祈ります。アーメン。

皆様の祈り「                        」アーメン。

共に祈ってくださり、ありがとうございます。(横山厚志)

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