祈祷会 レビ記4章「贖罪のささげもの」 2021.5.26
レビ記は、神がイスラエルの人々と結ばれた契約の具体的な内容が書かれてあります。神はイスラエルの人々出会う場所として幕屋を置いてくださいました。また幕屋に仕える祭司も備えてくださったのです。幕屋において、神に人が近づくためには犠牲のささげものが求められました。聖なる神に、罪深い人が近づくためには犠牲のささげものが必要でした。①焼き尽くすささげもの、②穀物のささげもの、③和解のささげもの、そして今日が④贖罪のささげものです。
①~③のささげものは、罪の贖いはありましたが、特定の罪があるわけではなく、神と人が交わるために必要なささげものでした。それらはすべて自主的なささげものでした。しかし、④贖罪のささげものは、はっきりとした罪が考えられています。それも罪を贖うためのささげものです。その罪とは、過って、無知のために、衝動的に、無意識によって犯した罪です。過ってなどの犯した罪は、罪のためのささげものをすることによって、神の完全な罪の赦しを受けることができるのです。ここでは、意識的に故意に犯した罪は対象外です。
罪の贖いのためのささげものの種類ですが、その置かれた立場によって違ってきます。1油注がれた祭司、2イスラエルの共同体全体、3共同体の代表者、4一般の人、です。
動物 | 血の処理① | 血の処理② | 脂肪 | 残りのもの | |
1油注がれた祭司 | 雄牛 | 垂れ幕に指で7回 | 祭壇の4隅の角にぬる | 燃やす | 焼き捨てる |
2共同体全体 | 雄牛 | 垂れ幕に指で7回 | 祭壇の4隅の角にぬる | 燃やす | 焼き捨てる |
3共同体の代表者 | 雄山羊 | なし | 祭壇の4隅の角にぬる | 燃やす | 焼き捨てる |
4一般の人 | 雌山羊雌羊 | なし | 祭壇の4隅の角にぬる | 燃やす | 焼き捨てる |
*ささげものの頭に手を置き、屠る。そして、残りの血は、すべて祭壇の基に流す。
罪を贖うと言うことですが、「贖う」は、「覆う」と言う意味にもなります。分かりやすく言いますと、雪が降って、周りがすべて白くなります。そのような意味です。ここで問われている罪は、過って犯してしまったものです。やがて、これがイエス・キリストによる完全なささげものになっていくのです。
・雄牛や雄山羊の血は、罪を取り除くことができないからです。(ヘブライ10:4)
・この御心に基づいて、ただ一度イエス・キリストの体が献げられたことにより、わたしたちは聖なる者とされたのです。(ヘブライ10:10)
・それで、兄弟たち、わたしたちは、イエスの血によって聖所に入れると確認しています。
(ヘブライ10:19)
レビ記を読んで、罪を取り除くために、動物が犠牲とささげられていることを見ることができ、そして新約聖書のイエス・キリストの十字架の死の意味がより理解することができるのです。人が神と出会うためには、このような罪をあがないことが求められているのです。そして、イエス・キリストの十字架の死によって、私たちには完全なささげものがささげられていて、もはや求められることはありません。イエス・キリストの十字架は、完全な神へのささげものなのです。
祈り 神よ。祈祷会を持つことができ、共に祈る時を与えてくださり、感謝します。レビ記を通して、イエス・キリストの十字架の意味をより深く学ぶことができています。この祈祷会の学びをこれからもより深く学ぶことができますように、導いてください。この願いを、イエス様のお名前によって祈ります。アーメン。
皆様の祈り「 」アーメン。
共に祈ってくださり、感謝します。(横山厚志)
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