8月11日の祈祷会の内容です。

祈祷会

祈祷会        レビ記14:1~32「清めの儀式」       2021.8.11

 レビ記13章には、重い皮膚病であるかどうかをどのように調べるかの細かい指示が書かれてありました。重い皮膚病と確認された者は、祭司から「汚れた者」と言い渡されます。そして、重い皮膚病にかかっている患者は、衣服を裂き、髪をほどき、口ひげを覆い、「わたしは汚れた者です。汚れた者です」と呼ばわれねばなりませんでした。その人は独りで宿営の外に住まうことになりました。

 そして、今日のレビ記14章の前半になりますが、重い皮膚病が治ってから、どのようにすれば清められるのかが書かれてあります。レビ記10:10に、神からアロンへの指示があります。それは「あなたたちのすべきことは、聖と俗、清いものと汚れているものを区別すること」というものです。そして、重い皮膚ということが祭司から確認されれば、汚れた者とされたのです。そして、重い皮膚病が治った時に、汚れた者から清い者とされていくことになります。これは宗教的な内容です。神の目から見て、重い皮膚病は汚れたものとされました。そして、重い皮膚病が回復した時には、清いものとされるのです。この回復の道がきちんとされていることは、重い皮膚病になった者としては、有難いことだと考えます。

 具体的に、重い皮膚病にかかった人が清めを受ける時は、その人は祭司のもとに連れて行かれます。祭司は宿営の外に出て行って調べます。患者の思い皮膚病が治っている時、祭司は清めの儀式を行います。その人は生きている清い鳥二羽と杉の枝、緋糸、ヒソプの枝を用意します。祭司は新鮮な水を満たした土器の上で鳥の一羽を殺し、杉の枝、緋糸、ヒソプと生きている一羽の鳥を取り、鳥の血に浸してから、その人に七度振りかけて清めます。生きている鳥は野に放ちます。清めの儀式を受けたその人は、衣服を洗い、体の毛を全部そって身を洗うと清くなります。この後にその人は宿営に戻ることかできますが、7日間は自分の天幕の外にいなければなりません。7日後、体のすべての毛をそります。衣服も洗って身も洗いますと清くなります。

 8日目に、重い皮膚病から回復したその人は、神へのささげものをします。無傷の雄羊二匹、無傷の一歳の雌羊一匹、オリーブ油を混ぜた10分の3エファの上等の小麦粉、1ログのオリーブ油を整えます。祭司は賠償のささげものとして、雄羊一匹と1ログのオリーブ油をささげます。この雄羊を贖罪のささげものと焼き尽くすささげものにします。祭司はささげものの雄羊の血を取って、その人の右の耳たぶ、右手の親指、右足の親指に塗ります。これは神の言葉を聞き、神の業を行い、神の道を歩んでいくと意味になります。

 祭司は、1ログのオリーブ油を取って自分の左の手のひらに注ぎ、右手の指を浸して、その油を七度主の前に振りまきます。次に手のひらに残ったオリーブ油の一部を、その人の右の耳たぶ、右手の親指、右足の親指に塗り、賠償のささげものの血の上にも塗ります。またその人の頭にも塗ります。祭司は贖罪のささげもの、焼き尽くすささげもの、穀物のささげものをささげます。このようにして、この人は清くなります。

 重い皮膚病を患った者が清めを受けるための指示を見てきましたが、最後に、その人が貧しい時に、どうすればいいのかの指示が書かれてあります。賠償のささげものの雄羊一頭、穀物のささげものオリーブ油を混ぜた上等の小麦粉10分の1エファ、1ログのオリーブ油を整えます。手が届く二羽の山鳩か家鳩を取り、一羽を贖罪のささげもの、もう一羽を焼き尽くすささげものとします。後は、前の方法と同じです。

 レビ記の時代に、この重い皮膚病をどのように理解していたのかを知ることは難しいことですが、重い皮膚病のままであれば、ずっと汚れているとなされてしまいました。でも、重い皮膚病が回復した時には、普通の生活に戻ることができるわけです。そして、皆と一緒に神への礼拝に加わることができたのです。また経済的な貧しさも考慮されていました。イスラエルの人々は、可能な限りの中で、共に生きる道を探っているのが分かります。

祈り 神よ、祈りと学びの時を与えてくださり、ありがとうございます。重い皮膚病になった人は、汚れた者とされました。そのことを人々に分かるように伝え、そして宿営から離れて独りで生きていかなければなりませんでした。病気が治った時に、その回復の道をも、ここでは示されています。回復した者は祭司によって清めの儀式をしてから、回復した者とされ、宗教生活もすることができるようになりました。また、貧しい者でも負担が少ないように配慮されていました。いろいろなことを学ぶことができましたことを感謝します。この感謝を、イエス様のお名前によって、祈ります。アーメン。

皆様の祈り「                                 」アーメン。

共に祈ってくださり、感謝します。(横山厚志)

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