1月12日の祈祷会の内容です。

clear blue shore 祈祷会
Photo by Asad Photo Maldives on Pexels.com

祈祷会         民数記4:29~49「レビ人の務め」       2022.1.12

 エジプトを出たイスラエルの人々は、約束の地カナンに向かって旅立っていきます。それは荒れ野を40年もかかっていくものになっていきます。様々な困難が目の前に起り、それを乗り越えて旅を続けていくのです。この荒れ野の40年の歩みは、私たちの人生の歩みと重なっていくような気がします。

 荒れ野の旅は、移動しながらの旅でした。それも100万人~200万人の移動です。想像を絶する旅になっていったと思います。イスラエルの人々が移動しない時は、幕屋を中心に、イスラエルの12部族が東西南北で配置され、その中をレビ人がいる内容になっていました。民数記の4章では、幕屋を中心にレビ人が東西南北に配置されていて、それぞれの役割が決められています。前半では、アロンとその子らが、幕屋の中の大切なものをはずし、それをじゅごんの皮で覆いを掛けて、担ぎ棒を差し入れます。そのものをケハトの氏族が運んでいくことになります。次に、ゲルションの氏族が、幕屋の幕関係をはずします。そして、幕関係を運ぶことになります。

 今日は、民数記4章の後半になります。ここでは、メラリの氏族が幕屋の板関係をはずし、運んでいきます。それもすべて、アロンの子らの指示で行っていくことになります。

 幕屋の移動に関して、大切なことはアロンとその子らが行い、ケハトの氏族、ゲルションの氏族、メラリの氏族は、幕屋の移動とその設置の役割を担うことになっていました。まず、幕屋の大切なものをアロンとその子らがはずし、そのものをじゅごんの皮で覆います。その大切なものを覆ったものをケハトの氏族が運び、幕屋の幕などをゲルションの氏族がはずし、じゅごんの皮で覆い、運んでいきます。次に、幕屋の板などを、メラリの氏族がはずし、運びます。これは宿営の移動に当たって、レビ人は幕屋のことについてすべきことでした。イスラエルの人々が移動する時には、幕屋を運ぶレビ人は、その長い列の中央に位置することになります。

 次の宿営する場所に着いた時には、メラリの氏族が幕屋の板などを設置し、ゲルションの氏族が幕などを設置し、ケハトの氏族が、幕屋の大切なものを幕屋に置くことになります。それを開けて、設置するのはアロンとその子らの仕事になります。

 この幕屋の移動の時に、運ぶことのできるレビ人の年齢が決められていました。30歳以上50歳以下です。幕屋の移動と設置という大切な仕事をするためには、その年齢がとても大切なものとして考えられていたのでしょう。考えてみれば、イエス様がその公の活動を始めたのが、30歳の時でした。(ルカ3:23)ですから、30歳からというのは、神の仕事をするために必要な年齢と考えることができます。働くことができるのは50歳ということになりますか。そこの人口調査が行われています。ケハトの氏族は2750人、ゲルションの氏族は2630人、メラリの氏族は3200人で、合計8580人になります。これらはモーセを通して、なされた主の命令によって、1人1人その作業や運搬に仕事に就かせるためにモーセが登録をしたのです。すべてが主の指示によって、なされているものです。

 イスラエルの人々の歩みが、幕屋を中心とした歩みであることを、この民数記は表しています。これほどきちんと整えられ、指示されていること、いかにイスラエルの人々の歩みが神と共なる歩みであったかであることを深く知らされるのです。

 これほどに、細かく主よりの指示がなされているのにも関わらず、人間的な争いも起っているのです。

民数記12:2~4(ミリアムとアロンの場合)

彼らは更に言った。「主はモーセを通してのみ語られるというのか。我々を通しても語られるのではないか。」主はこれを聞かれた。モーセという人はこの地上のだれにもまさって謙遜であった。主は直ちにモーセとアロンとミリアムに言われた。「あなたたちは三人とも、臨在の幕屋の前に出よ。」彼ら三人はそこに出た。 

 モーセの兄がアロン、姉がミリアムになります。ミリアムとアロンが、どうして主はモーセだけに語りかけるのかと、どうして私たちではないかとつぶやくのです。そして主はミリアムを重い皮膚病にかからせるのです。(アロンは無事?)

民数記16:1~3(コラ、ダダン、アブラブの反逆の場合)

さて、レビの子ケハトの孫でイツハルの子であるコラは、ルベンの孫でエリアブの子であるダタンとアビラム、およびペレトの子であるオンと組み、集会の召集者である共同体の指導者、二百五十名の名のあるイスラエルの人々を仲間に引き入れ、モーセに反逆した。彼らは徒党を組み、モーセとアロンに逆らって言った。「あなたたちは分を越えている。共同体全体、彼ら全員が聖なる者であって、主がその中におられるのに、なぜ、あなたたちは主の会衆の上に立とうとするのか。」

 幕屋の重要な役割はアロンのその子らのみに与えられていました。レビ族は、幕屋の維持や管理だけでした。(もちろん、それも大切な仕事ですが)彼らは、自分たちにもアロンとその子らのような役割を与えて欲しいと訴えているのです。彼らは主の裁きにあい、大地に呑み込まれてしまいます。

 神は、イスラエルの人々の歩みのために、必要なことを決めて、モーセを通して指示していきます。しかし、それに不満を持って、反抗する人々もいました。そのようなことがあっても、イスラエルの人々の歩みは続いていきます。神は彼らを守り導くのです。

祈り 神よ。聖書を学び、共に祈る時を与えてくださり、ありがとうございます。イスラエルの人々の歩みを通して、神の御心と人の罪を知ることができます。それは私たちの歩みと一緒です。いろいろなことばあっても、あなたは私たちを守り、支え、導いてくださいます。感謝します。これらの感謝を、イエス様のお名前によって、祈ります。アーメン。

皆様の祈り「                            」アーメン。

共に祈ってくださり、ありがとうございます。(横山厚志)

コメント