11月1日の祈祷会の内容です。

祈祷会

祈祷会      ヨシュア記4章「記念としての12の石」    2023.11.1

 イスラエルの人々は長くエジプトで奴隷の状態として苦しい歩みをしていました。それを神は見て、指導者モーセを送り、奴隷からの解放、出エジプトを成し遂げてくださいました。エジプトを出てから、イスラエルの人々は、神が先祖アブラハム、イサク、ヤコブに誓った約束の土地を目指して、荒れ野の旅をしていきます。荒れ野の旅は、とても苦しく困難な道のりでした。イスラエルの人々の神への反逆もあり、40年間もかかってしまいました。エジプトを出てから40年後、やっとイスラエルの人々は約束の地を目の前にする所までやって来ました。ここで、モーセがイスラエルの人々に約束の地に入る神の民として自覚を促していました。モーセの死後、新しい指導者としてヨシュアが選ばれました。

 イスラエルの人々は、指導者ヨシュアに率いられて、いよいよ約束の土地に入って行こうとします。約束の土地に入るためには、ヨルダン川を渡らなければなりません。この時、ヨルダン川は春の刈り入れの時で、川の堤には溢れるほどの流れがありました。ヨルダン川を渡ることは難しい問題でした。何しろ、100万人以上の人々と家畜と家財道具を持って移動しているのです。神は、不思議な業を持ってヨルダン川を渡るのです。主の契約の箱を持った祭司たちがまず、ヨルダン川に入ります。すると、川の流れは止まってしまうのです。乾いた川底が現れ、そこをイスラエルの人々は渡ることができました。箱を持った祭司たちは、ずっと川の真ん中に立ち続けます。その間に、イスラエルのすべての人々は渡りきることができました。

 イスラエルの人々が、ヨルダン川を渡り終えた時に、主はヨシュアに「民の中から部族ごとに1人ずつ、計12人を選び出し、ヨルダン川の真ん中の、祭司たちが足を置いた場所から、石を12個拾わせ、それを携えて行き、宿営する場所に据えさせなさい」といいました。ヨシュアはイスラエルの各部族から1人ずつ。かつて決めておいた12人を呼び寄せて「ヨルダン川の真ん中の、主の契約の箱の前に行き、石を1つずつ肩に担いで来なさい。それは、あなたたちの間でしるしとなります。後日、あなたたちの子どもたちが、これらの石は何を意味するのですかと尋ねる時、私たちの先祖がヨルダン川を渡る時、川の流れは、主の契約の箱の前でせき止められた。そして、ヨルダン川を渡り終えることができた。そのことを意味する石だといいなさい」といいます。

 イスラエルの人々は、ヨシュアのいわれたようにします。イスラエルの人々は部族の数に合わせて12の石を、ヨルダン川の真ん中から拾い、野営する宿営する場所に据えました。また、ヨシュアは契約の箱を担いだ祭司たちが川の真ん中を足をとどめた後に、12の石を立てたのです。箱を担いだ祭司たちは、すべてのことが終るまで、その場に立ち続けたのです。その間に、民はすべて急いで渡って行くのです。民が皆、渡り終えると、主の契約の箱を持った祭司たちが先頭に立ちます。次に、ルベン人、ガド人、マナセの半部族は、隊伍を整え、約4万の武装した軍勢が進んで行きます。戦うためにエリコの平野に向かって行きました。その日に、イスラエルのすべての人々の見ている前で、主がヨシュアを大いなる者とされました。人々はヨシュアの生涯を通じて敬ったのです。

 主はヨシュアに「主の契約この箱を担ぐ祭司たちにヨルダン川から上がるようにいいなさい」といいました。ヨシュアが祭司たちに「ヨルダン川から上がって来てください」といい、主の契約の箱を担ぐ祭司たちはヨルダン川から上がります。祭司たちの足が渇いた土を踏んだ時、ヨルダン川の流れは元どおりになり、堤を超えんばかりに流れていました。

 第1の月の10日、イスラエルの人々はヨルダン川から上がってエリコの町の東の境にあるギルガルに到着しました。ヨシュアはヨルダン川から取った12の石をギルガルに立てました。そして、ヨシュアはイスラエルの人々に「後日、あなたたちの子どもたちが、これらの石は何を意味するのですかと尋ねる時には、子どもたちに、イスラエルの人々はヨルダン川の乾いたところを渡ったのだと教えなさい。神は、イスラエルの人々がヨルダン川を渡りきるまで、ヨルダン川の水を枯らしてくださった。かつて、葦の海を渡りきるまで、海の水を枯らしてくださったのと同じであること、これは、地上のすべての民が神の御手の力強いことを知るためであり、また、あなたたちが常に、あなたたちの神を敬うためだ」といいます。

 イスラエルの人々が約束の土地に入り時に、ヨルダン川を渡る時、神の強い御手によって、渡ったこと、主の契約この箱を持った祭司たちが、川の真ん中に立ち続けたことによって、渡りきることができたことを、その場から12の石を持ってきて、自分たちの陣営である場所に置いて、この奇跡を、後世の子どもたちに伝えるためだということでした。

 イスラエルの人々は、いろいろな方法で、過去にあった教訓を後世に残しています。1つは祭りとして、過越し祭は、イスラエルの人々に、先祖たちが、エジプトで長い間奴隷だったことを思い出させ、また、その苦しみから解放してくださったことを、子どもたちに伝えています。

 教会では、聖餐式によって、イエス・キリストの十字架の救いの出来事を伝えています。神の救いの出来事をどのように後世の子どもたちに伝えていくことはとても大切なことです。私たちには教会暦に中にイースター、ペンテコステ、クリスマスなどを通して、神の救いの出来事を伝えていきます。今度の、日曜日は永眠者記念日の礼拝を守ります。かつて、信仰を持って歩んで先輩たちのことを思い出し、自分たちの信仰の歩みを確かめていくのです。

祈り 神よ。聖書の学びと祈りの時を与えてくださり感謝します。神がイスラエルの人々を通して、行ってくださった多くの救いの業を、このように石を置くことによって、後世に伝えていくことを知りました。私たちも、神の救いの出来事を、子どもたちに伝えていくことができますように導いてください。この願いを、イエス様のお名前によって、祈ります。アーメン。

皆様の祈り「                            」アーメン。

共に祈ってくださり、ありがとうございます。(横山厚志)

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