10月11日の祈祷会の内容です。

祈祷会

祈祷会       ヨシュア記1章「強く、雄々しくあれ」    2023.10.11

 この祈祷会では、旧約聖書の創世記から申命記までを読んできました。そして、今日からヨシュア記に入ります。このヨシュア記の内容は、イスラエルの人々が約束の地に入って行くことが書かれてあります。前半は約束の地の征服、後半は約束の土地の分割です。神の人であったモーセは、約束の地を目の前にするモアブの地でその生涯を閉じました。モーセの働きは、イスラエルの人々をエジプトの地から解放し、約束の土地に導いていくことでした。モーセはイスラエルの人々を約束の土地を目前とする所まで導いたのです。イスラエルの人々が約束の土地に入って行くのですが、その役割をヨシュアが担うことになります。このヨシュアですが、このヨシュア記に突然に出て来たのではなくて、モーセの従者として長く仕えた人でした。ヨシュアの働きで知られるのが、出エジプト記32章の金の子牛の物語です。神はモーセにシナイ山で十戒を授けていました。シナイのふもとでは、イスラエルの人々が神を忘れ、金の子牛の像を造って拝んでいました。その時に、ヨシュアはモーセの近くにいて、人々のどよめく声を聞いて「宿営で戦いの声がします」とモーセにいったのです。(出エジプト記32:17)また、民数記13章で、イスラエルの人々が約束の地に近づいた時に、12人の偵察隊を約束の地に送っています。12人のうちの1人がヨシュアでした。また、偵察から帰ってから、12人のうちの10人は、約束の地に入って行くべきではないといいました。しかし、ヨシュアは入って行くべきだとしたのです。この決断によって、ヨシュアは約束の地に入って行くことを許されたのです。ヨシュアがモーセの後継者となることは長い時間をかけて準備されてきたことでした。

・1:1~9、神からヨシュアへ

神はモーセの死後、ヨシュアに新しい役割を与えます。「わたしの僕モーセは死んだ。今、あなたはこの民のすべてと共に立ってヨルダン川を渡り、わたしがイスラエルの人々に与えようとしている土地に行きなさい。」と。また神は、ヨシュアに「一生の間、あなたの行く手に立ちはだかる者はないだろう。わたしはモーセと共にいたように、あなたと共にいる。あなたを見放すことも、見捨てることもない。強く、雄々しくあれ。あなたは、わたしが先祖たちに与えると誓った土地を、この民に継がせる者である。」と。その中で強調されるのが、律法を忠実に守るということです。これはモーセの時も何でもいわれたことです。神はヨシュアに「ただ、強く、大いに雄々しくあって、わたしが命じた律法をすべて忠実に守り、右にも左にもそれてはならない。そうすれば、あなたはどこに行っても成功する。この律法の書をあなたの口から離すことなく、昼も夜も口ずさみ、そこに書かれていることをすべて忠実に守りなさい。」と、強くいっています。律法を守ること、これが、ヨシュアが成功するすべてになります。ヨシュアがモーセの後継者となることはいろいろな準備がなされてきたといっても簡単なことではなかったのでしょう。神はヨシュアに繰り返し、強く雄々しくあれといっています。うろたえてはならない。おののいてはならないといいます。あなたがどこに行っても、あなたの神、主は共にいてくださると約束してくださいます。

・1:10~11、ヨシュアは民の役人へ

 ヨシュアはイスラエルの民の役人たちにいいます。「宿営内を巡って民に命じ、おのおの食糧を用意せよ。あなたたちは、あと3日後に、このヨルダン川を渡る。あなたたちの神、主が得させようとしている土地に入り、それを得る。」と。荒れ野の40年間は、神はイスラエルの人々にマナとうずらと水を与え、支え続けてくださいました。これからは自らが食糧を得ることが必要になってくるのです。

・1:12~15、ヨシュアからルベン人、ガド人、マナセの半部族へ

 イスラエルの人々はすでにヨルダン川の東側を自分たちの占領地としていました。民数記32章では、ルベン族とガド族の人々がモーセに、この土地は家畜に適した土地であり、自分たちは家畜を持っているので、この土地を所有地として与えてくださいと願いました。最初、モーセは反対しました。しかし、彼らが、私たちはヨルダン川の東側を自分たちの所有地としますが、約束の土地に入って行く時には、自分たちが先頭に立って入って行くと誓ったために、モーセは彼らの申し出を許可しました。後で、マナセの半部族も加わっていきます。このようにして、ヨルダン川の東側は、彼らの所有地となりました。

 ヨシュアはここで彼らに「モーセが命じた言葉を思い起しなさい。この土地はあなたたちの安住の地、神が与えてくださったものである。その土地に妻子と家畜を残し、あなたたち勇士は皆、隊伍を整え、同胞たちに先立って川を渡り、同胞を助けなさい。同胞たちにもあなたたちと同じように、安らかな土地を得させるようにしなさい。あなたたちはその後、自分たちの所有地に帰ることができる。」と。このようにして、約束の地に入って行く準備ができていくのです。

・1:16~18、ルベン人、ガド人、マナセの半部族からヨシュアへ

 彼らはヨシュアに「我々は、御命令に従います。遣わされる所にはどこへでも参ります。我々はモーセに従ったように、あなたに従います。どうか、あなたの神、主がモーセと共にいたように、あなたと共におられますように。あなたはどうぞ、強く、雄々しくあってください。」といいます。

 このヨシュア記1章はモーセが死んで、ヨシュアがその後継者となって、イスラエルの人々を約束の土地に入って行くことが書かれてあります。ここでは時に、神はヨシュアに「強く、雄々しくあれ」と何度もいっています。神がヨシュアと共にいてくださるから大丈夫だといってくださいますが、実際には多くの困難が待っています。そのために、そのように勇気を与えるような言葉をいっているのです。この言葉は私たちにも与えられています。私たちの人生も、神が共にいてくださいます。でも、いろいろな困難が起ってきます。そのために「あなたは強く、雄々しくあれ」と励ましてくださっています。

祈り 神よ。聖書の学びと祈りの時を与えてくださり、ありがとうございます。ヨシュアはイスラエルのリーダとして歩むことになります。神はヨシュアに励ましの言葉をいっています。その励ましの言葉は、わたしたちにもいっていてくださいます。「強く、雄々しくあれ」と。さあ、わたしたちも勇気を持って、それぞれの人生を歩んでいきましょう。この感謝を、イエス様のお名前によって祈ります。アーメン。

皆様の祈り「                        」アーメン。

共に祈ってくださり、ありがとうございます。(横山厚志)

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