1月3日の祈祷会の内容です。

祈祷会

祈祷会     ヨシュア記12章「約束の土地の征服のまとめ」    2024.1.3

 2024年の最初の祈祷会になります。1月1日の午後4時ごろ、北陸地方を中心に大きな地震がありました。津波と余震が続いております。被災地の方々のために祈ります。遠く愛知県にいて、少しでも被害が少ないことを祈るしかできません。人生とは本当に何が起るのか分かりません。日常生活が何事もなく続いていくこと、これこそが平和なのだと思います。

 ヨシュア記はイスラエルの人々が約束の土地を征服することと部族ごとに土地を分けることが書かれてあります。ヨシュア記は全部で24章あります。今日はヨシュア記の12章です。内容は、約束の土地の征服のまとめということです。次の13章からは、征服した土地を部族ごとに分けるということになっていきます。13:1を見ると、ヨシュアは多くの日を重ねて老人になったとなっています。出エジプトと共にヨシュアはモーセと共にありました。荒れ野の旅の40年経て、モーセに代って指導者として歩んで来ました。そのヨシュアも高齢になっていったのです。それでも、ヨシュアの仕事は残っていました。大切な土地の分割です。土地の征服よりも大変なことかもしれません。その前に、この12章で、土地の征服をまとめているのです。ヨシュア記の1章~10章までで、約束の土地の南部の征服のことが書かれてあります。11章では、約束の土地の北部の征服が書かれてあり、12章は、征服のまとめということができます。

・12:1~6、ヨルダン川の東側で征服された王たち

 このヨルダン川の東側のことは、ヨシュア記の内容ではなく、それ以前の出エジプト記から申命記までの内容です。ここの王は2人しかいません。ヘシュボンの王シホンとバシャンの王オグです。民数記21章21節以下では、モーセに導かれたイスラエルの人々がシホンの土地を通過する時に、許可を求めました。しかし、シホンはそれを許さず、イスラエルに戦いを挑み、敗北したのです。また、オグも戦いを挑み、敗北してしまったのです。こうして、ヨルダン川の東側を手に入れることができました。

このヨルダン川の東側の土地については、ルベン族、ガド族、マナセの半部族の土地になっていきます。その内容は、民数記32章が書かれてあります。ルベン族とガド族の人々はおびただしい数の家畜を持っていたとあります。その東側の土地は、家畜を飼うのに適した土地であったとなっています。そこで、ルベン族とガド族の人々はモーセに、この土地を自分たちの所有地としたいと申し出ています。モーセは最初、反対しました。かつて約束の地を目に前にして、イスラエルの人々が約束の土地に入ることを拒否したことで、神の怒りにあい、荒れ野を40年間も放浪することになったことを思い出したからです。その時に、ルベン族とガド族の人々は、東側の土地は自分たちの土地にするけれど、女性や子どもたちや家畜はここに残して置くが、自分たちは先頭に立って、ヨルダン川の西側に入っていくと約束したために許可されたのです。

 イスラエルの人々への約束の土地は最初、ヨルダン川西側だけと考えられていました。それが、東側を征服したことで、ルベン族とガド族とマナセの半部族の土地ということになりました。約束の土地の変更を、ここで受け入れているのです。

・12:7~24、ヨルダン川の西側で征服された王たち

 この個所こそ、ヨシュア記の内容ということになります。ヨシュアに導かれたイスラエルの人々が、ヨルダン川の西側で征服した王たちの名が31人記されています。ヨシュアはこの土地を、イスラエルの各部族にその配分に従って領地として与えるのです。その内容は、ヨシュア記の13章以降ということになっています。私たちが持っている聖書地図の3、カナンへの定住に出てくる地名では、エリコ、エルサレム、ヘブロン、ベテル、ハツォル、メギドです。

 イスラエルの人々の歩みを、私たちはみています。かつて、エジプトで長い間、奴隷として苦しい生活をしていました。それをモーセによって、出エジプトして、荒れ野の旅を40年間して、約束の地に入って行くのです。途中で、葦の海の奇跡やヨルダン川を渡る奇跡がありました。これは次のように解釈することができると思います。エジプトでの生活は、私たちの日常生活、葦の海の奇跡とヨルダン川を渡る奇跡は、私たちが洗礼を受けること、荒れ野の旅は、私たちの信仰生活、そして約束の土地に入ることは、私たちが神の国に入ることを意味しています。つまり、私たちの人生そのものを表現しているのです。

黙示録21:1~4

わたしはまた、新しい天と新しい地を見た。最初の天と最初の地は去って行き、もはや海もなくなった。更にわたしは、聖なる都、新しいエルサレムが、夫のために着飾った花嫁のように用意を整えて、神のもとを離れ、天から下って来るのを見た。そのとき、わたしは玉座から語りかける大きな声を聞いた。「見よ、神の幕屋が人の間にあって、神が人と共に住み、人は神の民となる。神は自ら人と共にいて、その神となり、彼らの目の涙をことごとくぬぐい取ってくださる。もはや死はなく、もはや悲しみも嘆きも労苦もない。最初のものは過ぎ去ったからである。」

 私たちの信仰生活の最終目標がこの聖句に書かれてあります。私たちは神が用意してくださる新しい天と地、神の国です。そこに入るのです。その神の国では、神が私たちと共にあり、私たちの目の涙をことごとくぬぐい取ってくださるのです。その神の国を目指して、私たちは信仰生活を続けていくのです。

祈り 神よ、祈り時と聖書を学ぶ時を与えてくださり、ありがとうございます。新しい時も、この祈祷会を守り導いてください。地震と津波で苦しんでいる被災地の人々をお守りください。この人々のために祈り、何かできることを見つけることができるように導いてください。戦火の中にある人々を思います。早く戦火が止み、平和が来ることができるように導いてください。これらの願いを、イエス様のお名前によって祈ります。アーメン。

皆様の祈り「                          」アーメン。

共に祈ってください。お願いします。(横山厚志)

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