4月16日の礼拝の内容です。

礼拝

4月16日の礼拝の内容です。讃美歌は、361.430.467.483.27です。礼拝後、総会があります。

礼拝説教       使徒1:12~14「心を合わせる」      2023.4.16

 4月の第3日曜日を迎えました。1週間の初めの日曜日に、このように神を礼拝することができますことを心から感謝します。神のみ言葉をいただき、よりよい1週間の歩みをしていきたいと願います。

 今日は、礼拝後に定期教会総会を行います。総会では、2022年度の歩みの振り返りと、2023年度の歩みについて話し合います。教会の歩みを考える中で、私たちがいろいろなことを真剣に話し合うことはもちろん大切なことですが、神の働きというのでしょうか。神がどのように、私たちの教会を導いてくださるのかという視点について、考えることも必要だと思います。そのような視点で、今日の話を進めていきます。

 イエス様は、30歳になって、その神の働きを始められました。そして、最後は、エルサレムで十字架にかかり死んでくださいました。墓に葬られ、3日目に復活してくださいました。復活されたイエス様は、40日間、弟子たちと共に過ごされました。40日後に、神のみもとに帰られたのです。エルサレムの「オリーブ畑」と呼ばれる山で、イエス様が天に帰られるのを、弟子たちは見送りました。イエス様から聖霊が下ることを知らされていました。今日の聖書の箇所は、イエス様が天に帰られた時から、聖霊が下る前までのことが書かれてあります。使徒たち、つまり、イエス様の弟子たちは、「オリーブ畑」と呼ばれる山からエルサレムに戻って来ました。この山はエルサレムに近く、安息日にも歩くことが許されている距離の所にありました。約900mぐらいです。弟子たちは、都に入ると、泊まっていた家の上の部屋に上がって行きます。そこには、120人ぐらいの人々が1つになっていたと書かれてあります。2階で、120人ぐらいの人たちが一緒にいれる空間ですから、かなり大きくて広い場所だということが想像されます。

 そこには、11人の弟子たち、婦人たち、そして、イエス様の母マリアとイエス様の兄弟たちが心を合わせて熱心に祈っていたとあります。11人の弟子たちと婦人たちがいることは分かります。イエス様の母であるマリアがいることも分かります。しかし、イエス様の兄弟たちが一緒にいることはとても不思議な感じがします。いったい、どのようなことが起ったのでしょうか。今日は、イエス様の家族についてみていきたいと思います。

 新約聖書の最初に4つの福音書があります。そこには、イエス様の活動のことがそれぞれの視点で書かれてあります。イエス様の誕生の様子も、2つの福音書に書かれてあります。父ヨセフと母マリアということになります。福音書は、イエス様の誕生の様子は書いているのですが、30歳からの神の活動する前のことはほとんど書かれてありません。ルカが、12歳のイエス様の家族でのエルサレム訪問を書いているだけです。イエス様の30年間の活動はどのようなものだったのか、それは詳しいことを知ることはできません。想像するしかないのです。福音書は、30年間のイエス様の歩みについては、書く必要がないと判断したのでしょう。イエス様はユダヤのベツレヘムで生まれて、ガリラヤのナザレで育ち、成長していきました。結婚はされず、父のヨセフが大工をしていたので、イエス様も大工の仕事をしていたと思われます。ルカは12歳のイエス様のエルサレム訪問について書いていますが、その時には父ヨセフと母マリアが出てきます。両親は健在だったのです。30歳のイエス様の神の活動をみると、父ヨセフは出てこないので、早いうちに亡くなったのではないかと思われます。イエス様の家族についてですが、イエス様が神の活動を始めて、故郷ナザレに行った時に様子が書かれてあります。そこには、イエス様の家族構成が書かれてあります。

・マタイ13:55~56

この人は大工の息子ではないか。母親はマリアといい、兄弟はヤコブ、ヨセフ、シモン、ユダではないか。姉妹たちは皆、我々と一緒に住んでいるではないか。

 この時には、父ヨセフの名前は出てきません。母親のマリアのこと、兄弟は4人、名前が出てきます。ヤコブ、ヨセフ、シモン、ユダです。姉妹たちとありますから、2人以上ということになります。つまり、イエス様は、男性が5人、女性が2人以上、つまり7人兄弟以上だったということが分かります。イエス様は、父を早く亡くし、母を助け、家族を支えていたと考えます。イエス様は、その人生の中で、人としてのいろいろな経験をされて行ったのです。人としての悩み、苦しみ、嘆き、悲しみなどです。もちろん、喜びや楽しみなども味わったことでしょう。

・マタイ12:46~50

イエスがなお群衆に話しておられるとき、その母と兄弟たちが、話したいことがあって外に立っていた。そこで、ある人がイエスに、「御覧なさい。母上と御兄弟たちが、お話ししたいと外に立っておられます」と言った。しかし、イエスはその人にお答えになった。「わたしの母とはだれか。わたしの兄弟とはだれか。」そして、弟子たちの方を指して言われた。「見なさい。ここにわたしの母、わたしの兄弟がいる。だれでも、わたしの天の父の御心を行う人が、わたしの兄弟、姉妹、また母である。」

 イエス様は、30歳になってから神の活動を始めました。そのイエス様の活動を、イエス様の家族はどのように見ていたのでしょうか。この場面では、イエス様が故郷ナザレでの活動の様子が書かれてあります。実は、母マリアと兄弟たちが一緒に来て、イエス様を連れ戻すためにやって来たのです。つまり、イエス様の活動は、イエス様の家族にとって、戸惑いと不安に中にあったということです。すぐにでも活動を止めさせようと連れ戻すためにやって来たのです。結果として、イエス様は家族と会うことはしなかったようです。大きな溝ができてしまったということができるでしょう。

・ヨハネ19:25~27

イエスの十字架のそばには、その母と母の姉妹、クロパの妻マリアとマグダラのマリアとが立っていた。イエスは、母とそのそばにいる愛する弟子とを見て、母に、「婦人よ、御覧なさい。あなたの子です」と言われた。それから弟子に言われた。「見なさい。あなたの母です。」そのときから、この弟子はイエスの母を自分の家に引き取った。

 イエス様の十字架の場面では、母マリアがいることは分かっています。母親としてマリアは、自分の息子の十字架刑を見ることは、とても辛いことだと思います。でも、ここでは、イエス様の兄弟たちは出てきません。この時に、兄弟たちは、イエス様の十字架をどのように見ていたのでしょうか。そして、今日の聖書の場面です。イエス様の弟子たち、そして婦人たちと、母マリア、イエス様の兄弟たちが一緒にいるのです。いったい、どのようなことが起ったのでしょうか。イエス様の兄弟たちは、この時に、弟子たちと一緒にいたのです。イエス様の活動を理解していたということになります。そして、その先があります。イエス様の兄弟で、最初に出てくるヤコブですが、実はエルサレム教会の責任者になっていくのです。

使徒15:13,19~20

二人が話を終えると、ヤコブが答えた。「兄弟たち、聞いてください。

それで、わたしはこう判断します。神に立ち帰る異邦人を悩ませてはなりません。ただ、偶像に供えて汚れた肉と、みだらな行いと、絞め殺した動物の肉と、血とを避けるようにと、手紙を書くべきです。モーセの律法は、昔からどの町にも告げ知らせる人がいて、安息日ごとに会堂で読まれているからです。」

 イエス・キリストの福音がユダヤ人から異邦人に伝わって行きます。その時に、異邦人に対して、どのような対応をするかについての大切な会議がエルサレムで行われました。この時に、エルサレム教会の代表者であるヤコブが、重要な決定をしています。この決定によって、キリスト教が異邦人に伝えられていく、本格的な世界伝道が進んでいくようになっていきます。

 神の働きというのでしょうか。イエス様の福音が伝えられていく、弟子たちも、婦人たちも、イエス様の兄弟たちも大切な役割をすることになっていきます。教会に、神が生きて働いてくださる、そのことを信仰の視点に立って、見て行きたいと願います。神が、この瀬戸永泉教会を通して、どのように瀬戸の地域に住む人たちに働いてくださるのかをです。

祈り 神よ。あなたを礼拝することができましたことを、心から感謝します。あなたは、この瀬戸永泉教会を通して、どのような伝道の働きをしてくださるのでしょうか。あなたが、教会に生きて働いてくださるという視点を持って、教会の歩みを進めていくことができますように、導いてください。この礼拝の後に、教会総会が持たれます。どうか、あなたの御心に適った決定をなすことができますように、導いてください。この願いを、イエス様のお名前によって祈ります。アーメン。

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